厚木VS海老名! 神奈川県の「中心」都市はどっちだ (2/6ページ)

注目すべきは主要事業所の欄にある下着メーカーのアツギ。本社は海老名にあるのだが、「厚木の方が有名だから」という理由で社名を決めた。
厚木は有名芸能人も多数輩出している。小泉今日子さんと榊原郁恵さん、いきものがかりの吉岡聖恵さん――どれだけ人材が豊富なのか。
自治体としての基礎体力と人材の豊富さは厚木が優れている。
海老名に厚木駅がある理由「厚木駅」という名前を聞けば、誰もが厚木の中心駅だと思うだろう。ところが、同駅があるのは対岸の海老名だ。
そして相鉄線が開通した当初、海老名駅は存在せず、終点は厚木駅だった。しかも同駅は現在より約200メートル北に位置していた。
「小田急五十年史」「相鉄50年史」にそのエピソードが記されている。そもそも神中鉄道(現在の相鉄線)を厚木方面まで通す計画だったが、相模川の架橋は資金難で進まなかった。
厚木町助役は神中鉄道の重役でもあり、海老名村長は相模鉄道(現在のJR相模線)の重役。当時の両地域の政治家は財界人でもあった。双方の話し合いで海老名の河原口地区の駅を「厚木」とすることに決まる。
厚木駅と厚木中心部を結ぶ乗合自動車が走ったので、なるほど厚木の玄関口といえなくもない。

1926年~1987年の厚木駅、海老名駅の変遷(編集部作成)
ところが1927年に小田急線が開通して厚木に電車が通った。間もなく昭和恐慌が起き、神中線の延伸計画は挫折してしまう。