飲食店トイレから洗剤や芳香剤を持ち出す「備品泥棒」急増の実態|万引きGメンの事件ファイル (2/3ページ)

東京ブレイキングニュース

 予約時間ぴったりに来店した老夫婦の監視を続けていると、食事を終えたらしい妻が、小さなポーチを持ってトイレに入った。手にあるポーチに入れられる大きさの備品はない。もしかしたら、夫の方が実行役なのだろうか。そんな思いで扉を見つめていると、大きく膨らんだレジ袋を持った妻がトイレから出てきた。手にあるレジ袋は、持ち込んだポーチの中にでも隠しておいたのだろう。その形状をみれば、トイレットペーパーの形に歪んでおり、仕掛けたカメラの映像を確認するまでもない状況だ。何食わぬ顔で会計を済ませ、そそくさと店の外に出た老夫婦を呼び止める。

「こんばんは。トイレに置いてあるモノ、持っていかれちゃうと困るんですけど......」

「え? ああ......。いや、そんなつもりじゃないです」

「では、どういうつもりで?」

「いや、あの......、よく来る店だから......」

 盗品を詰めたレジ袋が、夫の手に握られているところをみれば、共犯関係にあるに違いない。動揺する老夫婦を事務所に連行して、店主立ち会いのもとレジ袋の中身を出させると、洗剤、芳香剤、ハンドソープ、マウスウォッシュ、トイレットペーパーなどの在庫をはじめ、一味唐辛子や爪楊枝、さらには使用中のトイレットペーパーまで出てきた。

「ずっと前から、何回もやってますよね?」

「お店が綺麗になったから、なんか勘違いしちゃったの。ホントにごめんなさいね。おほほほ......」

「笑いごとじゃないでしょう。立派な犯罪なんですよ」

 すると、おもむろに財布を取り出した夫が、数枚の一万円札を抜き取って店主に押しつけた。

「犯罪とかじゃなくて、ちょっと勘違いしただけのことですから、これで勘弁してくださいよ」

「勘違いとか、そういう問題じゃないでしょう」

「じゃあ、これ以上、どうしろっていうんだよ?」

 これは万引きの現場においてもいえることだが、年の離れた者に対して頭を下げることに抵抗があるのか、悪いことをして捕まっても謝らずに居直る高齢者は数多く存在しており、その悪態にイラつかされることは多い。

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