現在の“火薬庫”は極東だ! 2015年 「世界の軍事力」完全分析 (1/4ページ)
安保関連法案をめぐり大揺れの今国会。安倍政権が法案をゴリ押しする理由は、極東の「軍事バランス」の激変にあり!!
「古今東西、戦争が勃発するのは地域の軍事バランスが崩れたときです。その意味では現在、"世界の火薬庫"といえるのは極東アジアだと断言できます」(軍事ライターの黒鉦(くろがね)英夫氏)
冷戦期は一触即発の時代と思われがちだが、米ソ両陣営が均衡状態にあり、にらみ合っていたため、大きな戦争は起こらなかった。逆説的だが"平和な時代"だったわけだ。
「冷戦が終わった瞬間、民族対立や宗教問題による地域紛争が頻発したのはご存じの通り。そして今、領土拡大の野心を隠さない"覇権国家"が登場したため、極東地域の軍事的緊張が高まっているんです」(同)
覇権国家とはもちろん、中国のことだ。
わが国と尖閣諸島周辺でにらみ合いを続けるかの国は、南シナ海の暗礁を埋め立て人工島を急造。そこに滑走路などの軍事施設を敷設している。
「5月末に発表された中国政府の『国防白書』には、"陸軍重視の伝統を改め、近海防衛と遠洋防護を重視する"と明記されています。これは中国が"大陸国家から海洋国家に変身する"という宣言です」(軍事ジャーナリストの神浦元彰(もとあき)氏)
これに激怒したのが、太平洋をわが海とする"海洋覇権の王者"アメリカだ。
「すぐさまカーター国防長官が、"南シナ海に人工島を乱造する暴挙を改めなければ、12海里(約22キロ)以内に米軍艦艇を進出させる"と宣言し、中国を恫喝しました」(全国紙外信部記者)
このことは中国の軍事的台頭が、看過できないレベルに達していることを意味している。
中国は約228万人という世界一の現役総兵力を誇る。軍事力分析で定評のあるGFP社は最新のランキングで、中国をアメリカ、ロシアに次ぐ世界第3位の軍事大国と位置付けている。
同社は米国議会図書館やCIA(米中央情報局)の発表したデータを基に、各種経済統計、国力情報を総合し、軍事力を算出している。