神のご加護があれば死体は腐らない?イタリアにある聖人の不朽体 (3/4ページ)
サン・クリソゴノ教会に眠るのは1837年に没した福者アンナ・マリア・タイギだ。祭壇からは不朽体に見えるが、近寄ると顔のシワはろうでできていることが分かる。いく筋かの黒髪が、金髪の巻き毛から伸びており、どことなく死を連想させる。彼女もまた白骨化している。一説によれば、これは彼女が発見された瞬間の印象を残したものであるらしい。
1572年に没した第225代ローマ教皇ピウス5世は、銀による防腐処理を受け、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂に安置されている
ガーゼとドレスに包まれた聖ヴィットーリアの遺骨。サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会にて。
[画像を見る]
マグダラの聖マリア教会にある聖カミロ・デ・レリスの不朽体。遺骨はろう人形の中ではなく、その下の小部屋に置かれる。
[画像を見る]
めて不朽体となった聖人、聖セシリア。このろう人形は発見当時の姿勢を模したものだ。首の傷は殉教時のもの。
[画像を見る]
聖ビクトリアのろう人形。遺体が見えるように一部が切り取られている。サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会にて。
[画像を見る]
聖ビクトリアは、殉教者だと考えた人によってローマのカタコンベから運び出された。