カナダの建国記念日はペットたちにとって最も恐ろしい日。「ムービングデー」の裏側で起きている動物たちの悲劇 (1/4ページ)
[画像を見る]
毎年7月1日はカナダの建国記念日である。この日は別名「ムービングデー(引越しの日)」と呼ばれている。
特にカナダ最大のフランス語圏であるケベック州では、ほとんどの賃貸契約が7月1日で切れるため、この祝日は何十万もの人々が、一斉に引越しをする。この日路上はトラックでうめつくされ、荷物を運び出す人、これから荷物を運び入れる人たちでごった返す。なんせ、同日に前の住居人が出ていき、新しい住居人が入るというのだから、ちょっとした大騒動である。
しかし、この時期に大騒動に巻き込まれるのは、引越しをする人たちだけではない。新しい引っ越し先でペットを飼えない人がペットたちを放棄するという悲劇がいたるところで発生しているのだ。
ケベック州にあるカナダ第2の都市、モントリオールの動物保護施設では毎年この時期、保護するペットの数が通常の3倍にものぼるという。
ケベック州では「ペット不可」の物件も多く、このため引越し先にペットを連れて行けなくなった人たちが続々と保護施設を訪れるのである。
また、中には連れて行けなくなったペットたちを路上に捨てられたり、前の家に放置されたりするケースもある。そう、この「引越しの日」は何百匹というペットが捨てられるという、ペットにとっては最も恐ろしい一日なのである。
[画像を見る]
モントリオールの動物保護施設、SCPAでは月平均600匹の動物を保護しているが、この時期になると、収容数は収容できる最大の約1,600匹に達するという。猫の場合は飼育を認められている物件も多いが、犬になると、条件付で認める物件は19パーセント、公的に認める物件は3パーセントしかないというのが現状だ。