【冴え女シリーズ(2)】[全てを手に入れる俺様怪盗!]9話(後半)「俺にはソレしかねぇから」 (2/3ページ)
まぁ、そういうのが燃えるんだけど?」
穂香「……」
新城「今日はなんか、穂香と一緒に収蔵庫中ひっくり返して、面白かったな―――俺にも、仲間が出来たみたいだった」
穂香「レオ……」
新城「じいさん秘蔵のマヒマヒ族コレクションも見られたし!」
穂香「……ふふ」
新城「よし、笑った」
穂香「え?」
新城「なんか、さっきからすげぇ悲しそうな顔するからさ……心配したんだぜ?」
穂香「ご、ごめん……」
新城「謝んなくていーよ。その、ありがとな……穂香」
穂香「え……?」
新城「手伝ってくれて」
穂香「そんな……」
穂香「ねぇ、レオ」
新城「ん?」
穂香「レオは……これからも探すの?あの石を。―――ひとりぼっちで」
新城「……探す。今のところ、俺にはソレしかねぇから」
穂香「もう、いいんじゃない?もし、レオが石を探すのをやめちゃっても、誰も傷付かないし、怒らないよ」
新城「……」
穂香「鳥かごから出ないといけないのは……レオの方じゃ、ないの?」
新城「―――違うぜ、穂香。俺は、呪いを解かないといけないんだ」
穂香「呪い……」
新城「たとえば、俺が今、石を探すのをやめたとしても、俺はどこへも向かえない。ずっと石のことが頭にひっかかったまま、生きていくことになる。それを見た俺の息子が、また怪盗になっちまったりしたらマズいだろ?」
穂香「……息子がいるの?」
新城「いねぇけど、たとえばのハナシ!」
穂香「な、なんだ……」
新城「俺はさ、十代目を継がせるつもりはねぇんだよ。この連鎖は俺で終わらせる。俺がビシっと石を見つけて、イタリアにある三代目の墓に叩きつけてやるんだ。