【受信料】NHK新社屋の建設費3400億円は「新国立競技場」よりもヒドすぎる!

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受信料徴収強化の狙いは新社屋も関係!?
受信料徴収強化の狙いは新社屋も関係!?

 もはや国民のほとんどから目の仇──の感もある新国立競技場の建設計画。

 建設費2520億円がかかる上に維持コストも半端なく、ネタにして笑う向きも含めて意見や議論が絶えない。例えば……。

・誰が悪い?
「ザハ・ハディドとかいう変なデザインをした建築家」、「そいつに決めた安藤忠雄」、「文科省の天下り先の日本スポーツ振興センター(JSC)」、「結局は、森喜朗の利権だろ。“森喜朗古墳”と呼ぼう!」

・建築費2520億円はどれほど高額なのか?
「過去4回(シドニー〜ロンドン)の五輪メーン会場建設費の合計より高い」、「建設費650億円のスカイツリーが4本建てられる!」、「828mで200階建てという世界一高いビル、ドバイにあるブルジュ・ハリファの約2倍かかる!」

 ……などなど。どれも正鵠を射ているだけに、もはや「平成の三大バカ査定」入りは確実な情勢だ。ちなみに「バカ査定」とは、巨額の税金を投入しながら効果が望めない(薄い)ものとして、「戦艦大和」、「伊勢湾干拓」、「青函トンネル」を指して「昭和の三大バカ査定」と称した(注1)ことに拠る。

 そして「平成三大バカ査定」入り確実な案件が、2020年東京五輪後にもうひとつ控えている。「みなさまのNHK」が、新社屋建設を計画中なのだ。

NHKのド外れた金銭感覚!

 NHKは2015年の事業計画に、すでに(新社屋)建設積立金として事業収入を一部繰り入れてあり、一説では1000億円に達するという。

「え? 汐留の日本テレビ新社屋が約1100億円、六本木のテレビ朝日新社屋は約500億円で建てられたはず。1000億円で“一部”って?」(放送関係者)

 という疑問は当然、出てくる。

 それが、なんと! NHK新社屋の建設費は、約3400億円が想定されているのだ。

 NHKは国営放送ではない(注2)。厳密には<査定>という言葉はあたらないかもしれないが、半ば強制的に国民から徴収し、国会承認が必要とされる受信料と予算の手続きは、限りなく税金に近い。新国立競技場と同じく批判されるべきであり、今後も国民の注視が必要になってくる。

 しかし新国立競技場と違うのは、NHKには“財源”がある。膨大な人権費が、それ。福利厚生や契約収納(徴収)費を加えればさらに高くなるのだが、2012年度のNHK職員平均年収がそれでも1185万円と超高額。これを民間企業並みに半分にして、残りの約600万円を建設積立金に回してはどうだろうか。製作予算に手をつけるワケではないから、番組の質は落ちないはずw

 600万円×NHK職員1万人=年間600億円。今から始めれば東京五輪までの5年間で3000億円がプールされ、晴れて新社屋が建設できる?

(注1)昭和の三大バカ査定…1987年、翌年度の予算原案の大蔵省(当時)内示の折り、田谷廣明主計官が整備新幹線計画批判のため発言した。
(注2)国営放送ではない…特殊法人が運営する公共放送。

著者プロフィール

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コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。DMMニュースではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ

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