「幸せになる」ということは必ずしも良いことではないという考え方(ニュージーランド研究) (2/3ページ)

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 東アジアの人々の中には、幸福を表現すること不適切だと考える人もいる。実際日本では、「自分の幸せをひけらかすのは好ましくない」と考える人もいるのだ。

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個人主義的幸福は悪であるという概念

 ニュージーランドにあるビクトリア大学は、「幸福に関する概念の違い」、「幸福の重要性」に焦点をあてた研究を行った。その結果、幸福を追い求めることが人生であり、幸福こそが人生のゴールとする一般的な考え方とは驚くほど異なる思想があることが判明した。

 研究では、否定的感情を伴わない満足のいく状態のことを”幸福”と定義づけ、どのくらい幸せなのか、だけではなく、他人の幸せをどうとらえるのかを調べた。その結果、これまでの幸福に関する研究は、幸福に関する全ての考え方とは完全に反対だったことを示唆している。

 まず、一口に幸福といってもその中身は実に多様で、お給料が上がった時に感じる「幸福感」と愛犬が玄関であなたの帰りを待ちわびているのを発見した時の「幸福感」は別のものである。さらに、先に述べた幸福感はとても自己中心的で、個人主義的な感情によるものだとして、このような幸福を問題視する文化もある。

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幸福は不幸の前兆であり平穏を求めるのなら幸福は望まない

 少数の欧米人や非西洋文化圏の大半の人は、幸福は不幸の前兆だと考えている。とても幸福で人生を楽しんでいる人には、そのうちおぞましい悲劇がおきる、と言われているように、幸福は常に悲惨な結末をもたらすものと考えられている。

 これは、非西洋文化圏においては一般的な考え方であり、西洋人でもこの思想を知っている人は多くいるし、同じ意見だという人もいる。幸福は恐れるもので、不安を与える自己達成的予言であると。
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