AT, DCT, AMT, CVT。自動変速トランスミッションのいろいろ。 (3/3ページ)

FUTURUS


■ ATの復権

ATは当初トルクコンバーターによるロスや、ギア数がマニュアルよりも少ないことから最適なギア比を選べず、燃費が悪いデメリットがあった。しかし現在ではロックアップと呼ばれ入力軸と出力軸を直結する領域を拡大、ギアを多段化することで燃費向上、変速時間もコンマ数秒と高速化、DCTと同等レベルにまでもってきたことでスポーツ性もアップしている。


■ 自動変速マニュアルトランスミッション(AMT)

http://www.suzuki.co.jp/car/technology/ags/

アルトが採用しているのはオートギアシフト(AGS)と呼ぶ、マニュアルトランスミッションのシフトチェンジ、クラッチ操作を自動化したAMTである。構造がシンプルで通常のATやCVTと比較して軽量コンパクト、駆動効率がマニュアル同様いいために燃費向上に有効な仕組みである。他車種では VW UP!や スマートでも採用されている他、アルファロメオのセレスピードやフェラーリのF1マチック、BMWのSMGなど、マニュアル車をベースに自動化するのに最適な手法だ。


■ それぞれの持ち味、ドライブフィール

自動変速トランスミッションはそれぞれの仕組みに応じた持ち味、メリット・デメリットが存在する。そのため一概にこれがベスト、と言い切れない。採用するクルマの方向性やユーザーの使い方によって向き不向きが生じる。これまでCVTを多く採用してきた日本メーカーだが、最近ではフィットではDCTを導入、デミオではトルコン式ATに変更している。

自動変速とはいっても最終的には人間が操作するものであるため、燃費だけではなく実際のドライブ・フィーリングも大事だ。AMTは燃費向上やダイレクト感溢れる加速フィールがよいが、クラッチ操作を車側で行うために、クラッチを切ったときに加速が途切れ、その感触が違和感、空走感につながったり、シフトのタイミングがずれるような印象を持ちやすい。

クルマはどうしてもデザインやエンジンに目がいきがちだが、トランスミッションのマッチングでかなり印象が変わる。その点も注目してクルマ選びを楽しんでほしい。

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