ニベアから家電まで...増加するベトナム人万引きの実態|万引きGメンの事件ファイル (2/2ページ)
家電量販店における被害も大きく、携帯音楽プレーヤ―やイヤホンをはじめ、パソコン、炊飯器などの盗難が頻発している。特定の衣料品店における大量盗難もあとを絶たない。要は、国に持ち帰っても使えるような、比較的高価で盗みやすい商品が狙われているわけだ。被害を最小限に留めるためにも、万引き犯が好む人気商品を把握して、被害防止に努める必要もあるだろう。
関東のある地域では、頻発するベトナム人万引きを防止するべくベトナム語による万引き防止ポスターを作成して貼り出すなどの努力をしているが、その効果は軽微で状況に大きな変化は見られない。それどころか盗んだ商品を仲間の留学生に売り捌いたり、密輸出することで莫大な利益を得る者が増えており、現地空港近くの商店では被害品と思しき商品が日本の値札をつけたまま堂々と販売されている有様だ。事後強盗に至る事案も増加しており、警察官や保安員が切りつけられる受傷事故も増えた。捕捉された被疑者の多くは、明確な証拠があるのに容疑を否認して、反省のない態度で居直る。その厚かましさには呆れるばかりだ。
ベトナム、ホーチミン在住の友人は言った。
「ベトナムでは窃盗犯のことをアリババと呼んでいますが、現地での窃盗は日常茶飯事で、ちょっと目を離せば盗まれる。盗まれる方が悪いみたいな風潮も感じるから、盗みに対する罪の意識が希薄なのでしょう」
日本の警察は外国人に厳しいから、被害の大小にかかわらず逮捕になり、帰国を余儀なくされるケースがほとんどだ。ドリンク一本、わずか数十円の被害で逮捕され、帰国を条件に釈放される事案もあった。そうなれば再入国の道は絶たれ、高額な費用をかけて実現させたはずの語学留学も水泡に帰する。真面目に暮らす同胞達に肩身の狭い思いをさせないためにも、ベトナム人留学生には「日本で万引きをするな」と忠告しておきたい。
Written by 伊東ゆう
Photo by USDAgov