不倫SNS『アシュレイ・マディソン』のハッキング騒動に怯える自衛隊妻たち

デイリーニュースオンライン

流出を恐れるJ妻たち(写真はイメージです)
流出を恐れるJ妻たち(写真はイメージです)

「やっぱ世間って狭いもんですね。不倫サイトで知り合った人妻と付き合ってたんですが、その人妻、なんと俺の上官の奥さん、J妻(自衛隊妻)だったんですよ。ホント、驚きました!」

 こう語るのは海上自衛隊厚木航空基地に所属する現役・下士官のMさん(50代)だ。長年、男世界の自衛隊で勤務してきたMさんは女性との交際経験はない。

 初体験は少年自衛官時代、広島市の歓楽街「薬研堀」のソープで筆卸しをした筋金入りの素人童貞だ。そんなMさんに転機が訪れたのが“不倫サイト”として知られるアシュレイ・マディソンである。性欲に餓えた人妻たちは15歳から素人童貞を貫いてきたMさんにとって、「カネをかけずにSEXできる」女神みたいな存在だったという。

 だがそんな幸福は長くは続かなかった。

「海自厚木基地では、毎年、ハロウィンパーティがあるんです。そこで直属上司ではないのですが顔見知りの幹部、ま、上官奥さんらしき人がいて……」

 もちろん2人の関係が上官にバレた訳ではない。でもお互いに気まずい思いをしたためか関係はその後自然消滅した。

「J妻が不倫に走るとは聞いてましたが、まさか官品(註:自衛官の妻や子女弟のことを指す)が不倫サイトにいるとは。ぶっちゃけ自衛官なら民間の女性と付き合いたいですね。それはJ妻も同じだと思いますよ」(Mさん)

不倫中のJ妻もアシュレイ・マディソンを利用

 実際、転勤も多く、海上勤務もある海自隊員の妻は不倫に走るケースもすくなくないという。海自横須賀基地所属の潜水艦乗員の妻・Iさん(43歳)もそんな不倫に走るJ妻のひとりだ。

「亭主、元気で留守がいい──そういいますけど、あまりにも留守が多くてたまに帰ってきたかと思えば元気良すぎ。自衛官は体を鍛えているせいか、夜も強くて。一晩にギンギンの状態で5回も求められても困ります」(Iさん)

 あまりにも元気すぎる夫に辟易としたIさんは、夫の長期航海中、女性に優しく接してくれる相手を求めて、冒頭部で紹介したアシュレイ・マディソンはもちろん、いくつかの出会い系サイトに登録した。

「大勢の男性からのお誘いが嬉しくて。やっぱり“民間”の男性は女の扱いも慣れてます。ハマッちゃいますよ」(前出・Iさん)

 超体育会系の自衛官の夫と違い、出会い系サイトで出会う男性たちは何事も女性に“お伺い”を立てるように求めてくるところがIさんにとっては新鮮だった。

「食事に誘って頂いたなら、まず奥の席に座らせてくれます。そしてメニューの選び方もスマートにバリエーションに富んだチョイスをしてくれます。夫だとそうはいきません。勤務時間と同じ、24時間、ずっと“自衛官”ですから」(同)

「夫はサラリーマン」と嘘をつくJ妻たち

 例えば自衛官の夫とレストランに行くと、こんな感じだ。

「これとこれとこれ。出来るだけ素早く持ってくるように。ほかは後で注文する。下がって!」

 このIさんに同調するように、同じく海自横須賀基地所属の護衛艦乗員の妻・Tさん(38歳)も、現在、不特定多数の“民間人男性”と不倫交際中だ。

「J妻に憧れる女性も今多いといいますね。実際にJ妻になると、朝は“起床”時から、夜の営みまで、すべて命令口調に思えて息苦しく思えます。」

 Tさんもまたいくつかの不倫目的の出会い系サイトでお相手探し。ここ数年、一晩限りの相手を含めると約20人の男性と交際してきた。そのなかでも忘れられない一人がいるという。

「なんかエスコートの仕方が夫に似ているなと。何事もテキパキと動くし、口調も型に嵌った感じで。でも、自衛官とはちょっと雰囲気が違うんです。後で聞いて納得しましたけどね」(Tさん)

 最初、男性は、「民間の小さな商社勤務」と話していた。しかしその言葉遣いは自衛官のそれとそう違いはない。そもそも商社勤務のサラリーマン男性が、「私有車両で迎えに行く」とか言うだろうか。電車に乗ることも「移動は鉄道で」とメールが来たこともあった。

「3回目のデートの際、思い切って職業を尋ねると警察官の方でした。自衛官の夫もそうですが、制服公務員の方は、ホント、“民間人”に見られたがるところがありますね。でも立ち居振る舞いでわかりますけどね。もっとも私も不倫相手にはJ妻とはいえません。“サラリーマンの妻”で通していますけど」(同)

個人情報流出で不倫発覚を恐れるJ妻たち

 そんなサラリーマンの妻を装う不倫中のJ妻が、今、恐れているのがこの7月20日に発覚したアシュレイ・マディソンのハッキングによる会員情報流出騒ぎだ。流出した会員情報は3700万人にも上るという。そのうち180万人は日本人会員の情報だとされる。

「もし私の性的嗜好とか不倫とか……今回の流出騒ぎは私も含まれているのかどうか。とても心配です」(Iさん)

 不倫は現役自衛官の場合、懲戒処分の対象になる。しかしJ妻のそれは自衛隊からの処分は当然ない。だが今回のアシュレイ・マディソンによる会員情報流出騒ぎで、J妻の不倫が発覚したならば夫からの懲罰は免れないだろう。“上陸(外出)止め”くらいで済むかどうか。不倫中のJ妻たちは皆、戦々恐々の日々を送っている。

(取材・文/鮎川麻里子)

「不倫SNS『アシュレイ・マディソン』のハッキング騒動に怯える自衛隊妻たち」のページです。デイリーニュースオンラインは、自衛隊恋愛社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧