我々は根っからの人種差別主義者なのか?差別と偏見、ステレオタイプに関する科学的な回答 (2/4ページ)
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・偏見や人種差別が健康に与える影響は?
アフリカ系アメリカ人など、差別の対象となった人々における健康は、特にそれが恒常的なものである場合は、明らかに大きな影響を受けている。差別やその脅威は身体に大きなストレスを与える。これが炎症につながり、心疾患や糖尿病など、やがて様々な健康上の問題が発生する。
する側にも一定レベルの不快感を与えており、不安感を引き起こす場合もある。不寛容な心は、それ自体が怒りの発露である。怒りが健康に悪影響を及ぼすことは周知の通りだろう。
とはいえ、差別の対象になっている人々の健康被害の方がはるかに大きいことだけは、はっきり言っておこう。
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・脳は差別ではなく区別する
まず理解しなくていけないのは、”グループ内”と”グループ外”という概念は非常に柔軟であるということだ。人種、階級、宗教、性別、性的嗜好など、特定のアイデンティティに対して容易く当てはめられる。
これは重要な発見である。数年前、ある実験で、私たちに人種差別主義が生まれつき備わっていることが示唆された。この実験では、被験者は写真に写った黒人と白人の顔を区別するよう指示されたのだが、そのとき彼らの脳の扁桃体が発火していたのだ。扁桃体は脳の古い部分である辺縁系の一部である。つまり、偏見は非常に基本的かつ本能的な反応であるようなのだ。
だが、よいものであれ、悪いものであれ、ほぼ全ての社会関連の特徴に扁桃体が反応することも明らかとなっている。例えば、被験者がチームの一員と部外者を区別するよう指示されたときでも扁桃体は発火する。