我々は根っからの人種差別主義者なのか?差別と偏見、ステレオタイプに関する科学的な回答 (3/4ページ)

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したがって、現在の科学的な理解によれば、社会的な世界で生きるために区別する傾向を備えているのであって、生まれつき人種差別的であるというわけではない。

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・偏見を解きほぐすには?
 偏見を持つ相手に積極的に近づき親しんでいくことだ。グループ内でのやり取りを通じて、他人との一貫した経験を積むほどに、偏見から解放されていく。偏見の一部は、単純に他グループとの経験がないために起きる。その場合、ステレオタイプな見方が間違っていると知る機会はない。

 ヒスパニック系やアフリカ系アメリカ人、あるいは同性愛者に関して、ありとあらゆるステレオタイプが存在する。しかし、こうした人々と実際に一緒に過ごすようになると、”グループ外”の人も”グループ内”の人と大して変わらないことに気がつく。

 こうした経験は、実際に交わった個人だけにとどまらない。例えば、あなたの同性愛者に偏見を持った友人に、自分の同性愛者の同僚は非常に尊敬できる人物だと話したとしよう。するとその友人は自身の偏見に疑問を抱くようになる。これは拡張接触効果といい、非常に強力なものだ。

 問題は、私たちの社会がこうしたグループ同士の交流が起きにくい構造になっていることだ。階級やステータスなどで分断され、別グループの人たちとの交流を避けることが実に容易なのだ。

・有名人や法律が人々の認識を変えることはできるか?
 可能だろう。オバマ政権は、黒人初のアメリカ大統領として大勢の風景を変えた。女性がリーダーとなることでも、女性に対する人々の見方は変わるだろう。

 人気のある著名人が差別に対して何らかの発言をすれば、それも人々の態度に影響する。

 法律もやはり大きな影響力がある。例えば、同性婚を認める法律は、特定の違いに対する文化的な態度を表すサインとなるだろう。これが社会規範になり、社会における認識のあり方が変わる。

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