歴代総理の胆力「鈴木貫太郎」(2)「老子」一冊を友に辞任決断
政権に就いたときすでに齢77、鈴木は総理としての大命が下る前に、「すでに耳は遠く、内閣首班としてその任にあらず」と拝辞したのだが、昭和天皇は「政治は知らなくてもいいからやれ」と大命を下したものだった。時に、陸軍にはこの内閣が「和平」へ踏み出すのではとの懸念があった。しかし、鈴木は組閣にあたってまず陸軍省を訪問するなどし、「観念的、考え方にゆとりのない人物を避けることを配慮」して、この難しい時期の...
政権に就いたときすでに齢77、鈴木は総理としての大命が下る前に、「すでに耳は遠く、内閣首班としてその任にあらず」と拝辞したのだが、昭和天皇は「政治は知らなくてもいいからやれ」と大命を下したものだった。時に、陸軍にはこの内閣が「和平」へ踏み出すのではとの懸念があった。しかし、鈴木は組閣にあたってまず陸軍省を訪問するなどし、「観念的、考え方にゆとりのない人物を避けることを配慮」して、この難しい時期の...
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