歴代総理の胆力「福田康夫」(2)揺さぶられ続けた「背水の陣内閣」
しかし、政権という重責への執着も乏しかった福田は、何を成すためにトップリーダーのイスに座るのか。掲げた政策課題は、いささか貧弱なものであった。 福田は総理就任とともに掲げた自らの内閣を「背水の陣内閣」と、なんとも悲壮感に満ちたキャッチフレーズとし、安倍政権下で続出した「政治とカネ」の不祥事の一掃、「年金」の記録漏れ問題の解決を政権運営の“重要項目”としたにとどまった。 なるほど、政権に重みを欠き...
しかし、政権という重責への執着も乏しかった福田は、何を成すためにトップリーダーのイスに座るのか。掲げた政策課題は、いささか貧弱なものであった。 福田は総理就任とともに掲げた自らの内閣を「背水の陣内閣」と、なんとも悲壮感に満ちたキャッチフレーズとし、安倍政権下で続出した「政治とカネ」の不祥事の一掃、「年金」の記録漏れ問題の解決を政権運営の“重要項目”としたにとどまった。 なるほど、政権に重みを欠き...
人気キーワード一覧