黒田、田中、ダル…40歳までに200勝できる投手はこの5人だ!

デイリーニュースオンライン

埼玉西武ライオンズ公式HPより
埼玉西武ライオンズ公式HPより

 長年に渡り西武を支えた名投手、西口文也(43)が通算182勝、念願の200勝に残り18勝でユニフォームを脱いだ。

 2000本安打は毎年のように達成者が現れているが、200勝達成者は2008年の山本昌を最後に出現しておらず、期待の大きかった西口でさえ達成できずに終わった。

 昔とは違い、中5日や中6日の登板間隔が当たり前となった昨今、名球会入りの条件である200勝は「ハードルが高すぎる」と言われる。事実、名球会の総会でも「200勝なんて今は無理。新たな基準を設けるべき」との声が挙がっている。今年の最多勝はセ・パとも15勝だったが、毎年15勝を挙げたとしても、14年もかかるのが200勝だ。

現在100勝以下では前田健太が有力株?

 打撃向上に反比例して投手の名球会入りは厳しさを増すばかりだが、現段階で200勝を達成できそうな投手は、果たして何人いるだろうか。

 2015年終了時点で100勝以上を挙げている40歳以下の現役投手(メジャー含む)の勝ち星と満年齢、過去3年の平均勝ち星(1年あたり)を羅列してみよう。

黒田博樹    193勝 40歳 11勝
松坂大輔    164勝 35歳 2勝(2015年は登板なし)
岩隈久志    154勝 35歳 12.6勝
石川雅規    144勝 35歳 9.6勝
杉内俊哉    142勝 35歳 9勝
ダルビッシュ有 132勝 29歳 7.6勝(2015年は登板なし)
上原浩治    129勝 40歳 4勝
川上憲伸    125勝 40歳 1勝
田中将大    124勝 27歳 16.3勝
内海哲也    117勝 33歳 7.3勝
和田毅     111勝 34歳 1.3勝
涌井秀章    108勝 29歳 9.3勝

 歴代の200勝投手のほとんどは40歳までに偉業を達成している。そこで「過去3年の平均勝ち星を、ケガに見舞われず40歳まで毎年挙げる」と仮定した場合、200勝をクリアできるのは黒田、岩隈、ダルビッシュ、田中、涌井の5人となった。

 今季11勝を挙げ、残り7勝とした黒田の到達は時間の問題だろう。メジャー2年目の今年、12勝を挙げた田中マー君も、順調なら5年後・32歳という若さで200勝到達だ。

 トミー・ジョン手術で今年を棒に振ったダルビッシュも、渡米後の3年間で39勝を挙げており、無事に復帰すれば200勝は5~6年後に達成されそうだ。加えて、今年最多勝を獲得した涌井も40歳まであと11年。以上4人は有力だ。

 微妙なのが岩隈だ。今年ノーヒットノーランの偉業を達成したものの、現在のペースだと到達はジャスト40歳。残り56勝の石川ともども、加齢による衰えとの戦いとなりそうだ。

 一方、赤信号が灯っているのは「平成の怪物」松坂だ。過去5年の勝ち星は3・1・3・3・0で、帰国した今季も登板のチャンスはなかった。残り36勝だが、往年の力を望むのは酷かもしれない。同じく今季調子を落とした杉内、内海にも黄信号が点滅しはじめた。

 100勝以下の投手に目を向けると、入団8年で97勝を挙げた前田健太が有望株。現在のペース(年間13勝)を維持すれば到達は8年後(35歳)となる。

 打者の2000本安打はチームの強さに関係ないが、投手の200勝は打線に左右される面があり、チーム力が大きく関係してくる。加えて打撃力向上により投手分業制が進んだ、そんな時代の200勝は、昔とは比較にならないほど価値がある。

(文/小川隆行)

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