巨人・阿部と村田に赤信号…2000本安打達成可能な4人のバッターは?

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Photo byIQRemix via Flickr
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 19年間の現役生活に別れを告げたオリックスの谷佳知(42)。引退試合の最終打席でヒットを放ち、通算安打数を1928と伸ばしたが、ついぞ名球会入りは果たせなかった。

 2000本安打まで残り72本。レギュラーであれば1シーズンでクリアできる数字だが、過去3年は出場試合数が激減、ヒット数も7・2・5に止まっていた。

 谷は大阪商業大学から三菱自動車岡崎を経て24歳でプロ入りしたが、もしも大卒でプロに入っていれば、2000本は楽にクリアできたかもしれない、と感じられる。

微妙な井端、赤信号が灯った阿部

 さて、今シーズン終了時点で、2000本まで残り400本以内の打者と来季の年齢、今季の安打数(カッコ内は過去3年の平均)から、名球会入りの可能性を探ってみた。

新井貴浩  1971本(残り29本)  来季38歳 117本(95本)
福留孝介  1933本(残り67本)  来季39歳 139本(86本)※日米通算
福浦和也  1912本(残り88本)  来季40歳 47本(35本)
井端弘和  1912本(残り88本)  来季41歳 63本(60本)
荒木雅博  1890本(残り110本) 来季39歳 53本(78本)
阿部慎之助 1813本(残り187本) 来季37歳 83本(107本)
松中信彦  1767本(残り233本) 来季42歳 2本(1本)
鳥谷敬   1766本(残り234本) 来季35歳 155本(159本)
高橋由伸  1753本(残り247本) 来季41歳 37本(39本)
内川聖一  1727本(残り273本) 来季34歳 150本(160本)
金城龍彦  1648本(残り352本) 来季40歳 21本(47本)
村田修一  1605本(残り395本) 来季35歳 78本(125本)

 来季中にも達成しそうなのが新井と福留だ。2014年、輝きを失いかけた新井だが、広島に復帰した今季は4番として117安打。かつてのホームラン王は今季7本塁打に終わったが「ヒットならいつでも打てる」ことを証明。早ければ夏前にジャケットを身にまとうだろう。

 阪神の4番を務めた福留の場合、試合中のケガもあり過去2年は満足に活躍できなかったが、今季は139安打20本塁打と復活。日米通算で残り67本に迫っており、今のペースなら来秋あたりだろう。

 2年後に達成しそうなのが鳥谷と内川だ。ともに今季150安打達成で2000本を射程圏に入れた。鳥谷は11年連続フル出場、内川もCSで存在感を示すなど衰えはみられない。ともにハイペースでヒットを積み重ねており、「若き名球会選手」が誕生しそうだ。

 微妙なのが井端だ。今季は63安打を放ち残り88本に迫ったが、昨年より打席数が増えた(2014年187打席→15年321打席)のに対し、打率は下降(2014年.256→15年.234)。今季後半はスタメン出場も減った。達成には「前半戦のチャージ」が必要だろう。

 今季後半はスタメン出場の機会に恵まれた福浦も、過去4年の安打数は45・32・26・47。井端ともども40歳を超えており、今年以上の成績を達成するのは相当に厳しそうだ。

「打てない巨人」の戦犯とされた阿部と村田には赤信号が灯った。2年連続で打率2割4分台の阿部は今季100安打に届かず、バントや代打の屈辱を味わった村田の打率は2割3分台。2人とも来季が正念場だ。

(文/小川隆行)

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