『里山資本主義』藻谷浩介さんが広島県庄原市の学術講演に遅刻して大暴れ|やまもといちろうコラム

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『デフレの正体』著者が大暴れ!?
『デフレの正体』著者が大暴れ!?

 やまもといちろうです。「資本集積などまるでない里山に適当に価値をつけて経済を回すのは、単に回収不能な不良債権の山になるだけだから、コンセプトだけ面白がっていればいい」派です。

 ところで、その『里山資本主義』や『デフレの正体』が売れた藻谷浩介さん、個人的には発想が面白そうで好きな人なんですけど、あちこちでちょっとした問題を起こしているようです。んで、今度は県立広島大学の学術講演で激しくやらかして騒動になっております。

里山資本主義から見た庄原の未来
「ある講演会」広島県庄原市 市議会議員 はやし高正
「里山資本主義から見た庄原の未来」という学術講演会を聴いて・・・

 藻谷さんのお人柄を遠巻きにでも知る者は「ああ、藻谷さんまたやらかしたのか」というだけで済む話ですが、衰退を余儀なくされる地方都市において少しでも知見を得て、今後の地域社会に活かしていきたいと真面目に考えている人たちからすると冗談では済まない話になっておるようです。

 どうも藻谷さんが勘違いして遅刻してしまい会合の開催に間に合わないので、開会を遅らせて主賓挨拶その他をしないで待っていたら、藻谷さんが遅れてくるのを知っているなら全部済ませておけよとおおいにキレたという話でして、藻谷さん的には通常営業であります。

騒動に発展した原因はどこに!?

 ただ、一般的には主賓というかメインイベントをやる人が遅刻するのが見えていたなら、せめて主催者が講師紹介をするために会合を遅らせるものなので、広島県庄原市や主催の県立広島大学も別に悪いこともしていませんし、不義理もないでしょう。

 そこをポイントに藻谷さんが機嫌を損ねたということもあるのでしょうが、一般論として、作家性があったり特殊な議論で世間をリードする人の傾向として「怒りのポイントがどこかほかの人と違う」「何が地雷か良く分からない」という事態は多数遭遇します。県立広島大学側も、藻谷さんから遅刻の連絡をされたタイミングで念のため「式次第進めないで、ご到着をお待ちしておりますから」と一言申し添えておけばこのような事態にもならなかったのかもしれませんが、これはもう喜劇と言えましょう。

 藻谷さんと言えば、過日菅原晃さんという北海道の高校教諭(と言っても、著書もあり論者としてはまっとうな人物)が自身のブログで『デフレの正体』を酷評したところ、その藻谷さん本人が降臨し、そのブログ記事の掲示板で誹謗中傷をするという騒ぎになりました。

藻谷浩介その1『デフレの正体』角川oneテーマ21

 結局、藻谷さんはこの菅原晃さんに名誉毀損で訴えられて無事敗訴、10万円+弁護士代を巻き上げられるというイベントが発生していたようです。生憎、私は藻谷浩介さんの本は一冊も読んでいないのでどうなのか分かりかねるのですが、素敵なエピソードに彩られた才人であることは間違いなさそうです。

 今回、事件の舞台となった広島県庄原市について、個人的に興味を持って調べてみました。風光明媚で、穏やかな地域みたいですね。

広島県庄原市(しょうばらし)
帰郷・定住応援「帰ろうや倶楽部」

 今回のような問題に負けず、活力のある地方を創っていっていただければと切に願う次第であります。

著者プロフィール

やまもといちろうのジャーナル放談

ブロガー/個人投資家

やまもといちろう

慶應義塾大学卒業。会社経営の傍ら、作家、ブロガーとしても活躍。著書に『ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」』(宝島社新書)など多数

公式サイト/やまもといちろうBLOG(ブログ)

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