ゲームはやり方次第で毒にも薬にもなる。テレビゲームが脳に与える好影響(世界研究) (1/6ページ)

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ゲームはやり方次第で毒にも薬にもなる。テレビゲームが脳に与える好影響(世界研究)

 昨年10月、2万9000人の神経科学者がシカゴで一堂に会し、それぞれの研究成果について議論し合った。そこで最も多く取り上げられていたのが、テレビゲームである。  引きこもりや暴力を誘発するなど、テレビゲームの悪影響を指摘する論評は数多くある。それを裏付ける形での悪しき結果ありきの研究は多々あるが、好影響に関してはほぼ無視されてきたと言っていいだろう。確かに長時間ぶっ続けでプレイするなどすれば悪影響もあるだろうが、他にも様々な影響があるという。  最近のゲームは現実世界の制御されたシミュレーションである。プレイヤーの複雑な神経メカニズムを研究したい科学者にとっては格好の題材なのだ。 記事提供=カラパイア

ゲームがプレイヤーの脳を鍛える

出典: karapaia

 ゲームを題材とした研究には、ゲーマーとゲームをプレイしない人の認知作業を比較したものや、非ゲーマーがゲームをプレイすることで得られる神経学的な利点を研究したものがある。例えば、ドイツ、ルール大学ボーフムの博士課程に在籍する学生は、ゲーマーが得意とする作業について調査した。

 週に20時間以上ゲームをプレイする”ゲーマー”と非ゲーマーに”確率的”学習能力をテストする一般的なパズルを解いてもらったところ、ゲーマーがより優れた成績を残しただけでなく、それを解くにあたって複雑な”複数手がかり”戦略を用いていることが判明した。一方、非ゲーマーは単一の手がかりしか用いないことが多かった。

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