【プロ野球】バット、ヘルメット、グラブ…ボールじゃないものを投げた実例を検証 (1/2ページ)

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華麗なバット投げはプロ野球の魅力のひとつ(写真はロッテ・角中勝也)
華麗なバット投げはプロ野球の魅力のひとつ(写真はロッテ・角中勝也)

 野球はボールを投げ、バットで打つスポーツ。プレー中で投げるのは基本的にボールだけだ。では試合中にボール以外を投げたらどうなるのだろうか…!?

■バット投げ

 かつてはプレーの中でよく現れたバット投げ。中村紀洋や新庄剛志、現役では新井貴浩などホームラン確実の当たりをぶっ放したときに見せる華麗なバット投げは、ファンを熱くさせるひとつの技でもある。

 しかし、このバット投げ、打たれたピッチャーにとっては当然気分の悪いもの。あまりに露骨なバット投げは“報復死球”の対象になる。そのため、選手たちの間には“露骨”にならないための不文律があるのだ。

 それができるだけ早くバットを手放すこと。「スイングの勢いで飛んでしまいました…」という形であれば、暫定セーフなのだ。

 そのルールを知った上で、プロ選手のバット投げ動画を見ると確かにバット離れはかなり早い。前出の3選手はプロ野球選手やOBから苦言を呈されることもあったが、不文律上はぎりぎりセーフ。

「早く、高く、美しく」。ただ投げるだけではダメ。技術も要求されるパフォーマンスなのだ。

■バットを投げる

 バット投げとは異なり、ご法度なのはバット“を”投げること。ただこれも実はグレーゾーンなプレーがある。それが盗塁アシストのための“バット飛ばし”だ。

 盗塁が読まれ、ウエストされた際など、限りなくキャッチャーに近い位置にスイングと称してバットを放り投げ、送球を難しくさせる狡猾なプレーだ。

 このプレーの常習犯といえば、早川大輔(元ロッテ)。ロッテ在籍時の2008〜2009年、3度にわたってバット飛ばしを敢行した。

 1度目はミットに収まってから、日高剛(当時オリックス)に当たったものの、ファウルチップの判定を得て大成功。しかし、2度目は嶋基宏(楽天)が華麗にかわして盗塁死。3度目は細川亨(当時西武)の右手首に当たり守備妨害となった上、かなり危険なプレーだったため、ネット上では「殺人未遂」などと騒がれることになった。

 当然、乱闘でもバット投げはNG。プロ野球の乱闘ではボールやヘルメット、バットなどの凶器となり得るものは持ち込まないという不文律があるが、これを破った男といえば清原和博だ。

 1989年9月23日、当時西武の若き4番だった清原は、平沼定晴(当時ロッテ)から死球を受け激高。平沼に対して、持っていたバットを投げつけ大乱闘に発展した。

 この行為にはロッテ側も大激怒。平沼にヒップアタックをかましたのち、ベンチに逃げようとする清原に対して、アームレスリング全米チャンピオンの経歴を持つマイク・ディアズがヘッドロックをかけてボコボコに。

 リーグ側もこのバット投げを重く見て、「厳重戒告、制裁金30万円、出場停止2日間」の重い処分を下した。

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