元ジャニーズ・平本淳也が見た"SMAP解散騒動"と非情な人間ドラマ (3/3ページ)
木村を含むSMAPのメンバーは酷く傷つけられていた。メリーさんを恨んでいてもおかしくはない。境遇は違えど一般社会であれば、パワハラにも該当する行為である。
アイドルとはいえ40歳を前後する男たちの意思には選択の自由がある。将来を見据えた人生の選択にも希望を唱えた行動がうかがえる。ジャニーズでいなければいけない理由も、飯島氏のいないジャニーズに留まる理由もない。
僕にとって、ジャニーズ事務所は「ファミリー」であった。レッスン場にいつも笑顔で現れるはジャニーさんを父、そしてメリーさんを母とする家庭的で温かい環境だった。そんな僕の思い出とはほど遠い人間の冷たささえ感じる今回の騒動では、そのジャニーズがまさに無機質な企業体にしか感じられないことに寂しさを覚えてしまう。
Written by 平本淳也
Photo by BMiz
Profile●ジャニーズ出身の実業家、作家、投資家。10歳でジャニーズ事務所から芸能界入り、30歳過ぎまでアイ ドルを続け、現在もテレビや雑誌で活躍を続けるなか、月間100万アクセスを獲るカリスマブロガーとしても知られる。22歳のときに物書きデビューして以来、34冊の書籍を発表。