【激震】安倍政権が断行した容赦なき「官僚粛清」の知られざる内幕 (1/3ページ)

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粛清の成果は今年実るか?
粛清の成果は今年実るか?

【朝倉秀雄の永田町炎上】

 総括の意味で2015年の政治現象を振り返ると、特徴は「最強の官房長官」こと菅義偉を得た安部総理が、ひたすら「官僚支配の悪弊」の打破に挑み、「政治主導=官邸主導」の政策決定をよりいっそう加速させたことであろう。

「政治主導」の実現は歴代内閣の悲願だが、これまでは既得権を失うまいとする官僚や彼らと結託した族議員どもの抵抗にあって遅々として進まないのが実情だった。この点については「アッパレ安倍総理!」と言う他ない。

 およそどんな組織でも、実務とカネと人事を握る者が組織を支配する。これは国家と言えど例外ではない。戦後の政治は俗に「官僚」と呼ばれ、高度な国家公務員試験に合格し、「資格任用(メリットシステム)」された「技能(テクノラート)集団」によって牛耳られてきた。いわゆる「官僚支配」である。

 我が国のようにごくわずかな期間のうちに総理が頻繁に替わり、また「適材適所」とは言いながらも、実際には政策能力のあるなしにかかわらず、総理との親疎関係や当選回数、派閥の力学によって選ばれる「順送り人事」の閣僚は、じっくりと腰を据えて政策や行政実務を学ぶ暇はない。

 生涯、役所で飯を喰う官僚から見れば、所詮、総理や閣僚などは、単なる「お客さま」に過ぎない。政策や行政実務の「プロ」である官僚が内閣を操縦するようになるのも無理はあるまい。特に予算編成権を握る財務官僚=旧大蔵官僚は、外局の国税庁の税務査察権を背景に強大な権力も持ち「俺たちは富士山だが、他の省庁はタダの山」などと嘯き、霞が関に君臨してきた。

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