【プロ野球】フィーバーも収束?京大出身投手・田中英祐の現在 (2/2ページ)

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■変化球を見極められる投球フォーム

 結果的には、プロ1年目の田中には、厳しい現実が待ち受けていた。

 昨年4月24日、鎌ケ谷スタジアムで行われた日本ハム対ロッテの2軍戦。先発が齋藤佑樹と田中英祐ということで、知る人ぞ知る注目カードとなった1戦では、田中の苦悩ぶりを目の当たりにした。

 田中は2回を投げて、5安打4失点と散々な内容。真っ直ぐを投げるか、変化球を投げるかの違いが、素人目にも一目瞭然の投球フォームで、投げた瞬間にストライクかボールか判別できるような、バラバラのリリースポイントも気になった。

 高学歴の投手といえば、クレバーな投球スタイルをイメージするだろう。しかし田中はそうではなく、140キロ台後半の速球でグイグイと押す、気迫の籠もったピッチングが持ち味だ。

 そのためには、しっかりと腕を振らなければならない。しかし昨季の田中はそれが出来ていなかった。秋季キャンプでも、フォームのバランスを崩していたというように、投球フォームに悩んだ1年目だったといえるだろう。

■今春のキャンプでは復活の兆し

 しかし2年目の今春キャンプで、田中はようやく復活の兆しをみせているという。ブルペン投球をチェックした伊東勤監督に及第点をもらうなど、投球に安定感が出てきたというのだ。

 フィーバーぶりは、ようやく収束した感がある田中の2年目。あとは野球だけに専念できる環境で、どのくらい伸びるか。

 戸惑うことも少なくなかった1年目を乗り越え、プロの水に慣れつつある田中の今シーズンに期待したい。

文=野球太郎編集部

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