秋津壽男“どっち?”の健康学「精力の低下を放置しても大丈夫か?男の沽券を守るためには薬頼みもOK」 (1/2ページ)

アサ芸プラス

秋津壽男“どっち?”の健康学「精力の低下を放置しても大丈夫か?男の沽券を守るためには薬頼みもOK」

 日頃、診察をしていますと思いがけない相談を受けることがあります。下半身の相談もしかりで、中年男性からは、

「最近、アッチのほうが年のせいか元気がなくなってきて‥‥。どうしたらいいでしょう?」

 とションボリされる患者さんもいらっしゃいます。

 それはそうでしょう。男性のそうしたところは、単に女好きかどうかだけでなく、男性の沽券に関わる問題。世の男性なら一度は悩んだことがあるのではないでしょうか?

 そこで質問です。アッチの元気がなくなってきた場合、「薬を服用してでも勃起させるべき」か、「放っておいても大丈夫」か──。どちらをアドバイスするでしょうか?

 こうした場合、私は「薬を服用してでも定期的に勃起する習慣をつけてください」と答えています。というのも勃起力というのは、セックスの有無に限らず、70歳になっても朝勃ちをすれば「俺は元気だ」という自信につながります。つまり、男性の場合「勃つ」という現実が、メンタル的にも明るく前向きな日々を過ごす鍵となるからです。

 インポテンツと呼ばれる勃起不全の原因の多くは「失敗したらどうしよう」「また勃たないかも」というストレスが原因となります。パートナーや親しい関係ほど「またなの?」と言われたくないために、プレッシャーがかかるわけです。そう考えると、彼女や奥さんが相手だと勃起しないのに、風俗や、行きずりのお相手には勃起するのは不思議なことではありません。一般的には、浮気や風俗遊びは、女性の容姿に引かれて勃起したと思われがちですが、実際にはプレッシャーがかからないことで「1回こっきりだし、失敗してもいい」と割り切っているからこそ、勃起も可能になるのです。

 いわば、性欲は精神面がキーポイント。定期的に勃起させないと、異性のみならず、物事に取り組む意欲がなくなり性欲も減退します。薬を使ってでも勃起させるのは一つの手段として有効です。

 バイアグラが開発された際、その効き目について実験したところ、おもしろい結果が見られました。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「精力の低下を放置しても大丈夫か?男の沽券を守るためには薬頼みもOK」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2016年 3/3号“どっち?”の健康学バイアグラ秋津壽男カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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