話題沸騰のアニメ映画『キンプリ』と”ロボットレストラン”の共通点 (1/3ページ)
友人に勧められて『KING OF PRISM by PrettyRhythm』こと、通称『キンプリ』を見てきました。
■『テニスの王子様』よりスゴイと噂のアニメ映画
『キンプリ』は女児向けゲーム&アニメである『プリティーリズム』のスピンオフ作品……らしいです。本当に何も知らずに勧められるままに行ったので、プリティーリズムがどういう作品なのかすら知りません。ちなみに友人のオススメ文句は「劇場版テニスの王子様よりスゴイ」でした。『劇場版テニスの王子様』と言えばテニスで古城が半壊したり、テニスによる隕石衝突により恐竜が絶滅する映画でしたね。
平日17時の回にもかかわらず劇場の新宿バルト9は満席。もう2ヶ月弱やってるのにこの人の入り方は異常です。なんでも噂によると「応援上映」なるものも別にあるらしく、こちらでは上映中に声援を上げたりすることが許されるのだとか。応援上映のチケットを取るためには、予約可能になるや否やクリック連打する必要があるとかないとか……。
■言語化不可能アニメ
で、見てみたんですが……。う、うおお?? なんだこれ……。とにかく異様なことが目の前で起こっているのは明らかなんですが、えっと、なんて説明すればいいんだろう……。
ありのまま説明しますと、基本は男の子たちのアイドルグループの話なんです(たぶん)。それがスケートのリンク上でスケート靴を履いてライブをしており(なぜだ?)、ライブ中にトリプルアクセルを決めると神秘的な映像が現れ、ファイアドラゴンなどが出現した結果、なぜかBL的なニュアンスへと結実します……。何を言ってるのか分からないと思うんですが、ありのまま説明するとこうなんです。
キンプリの異様さは言語化困難を極めますが、こちらもこの手の作品を言語化してメシを食っているわけですから頑張ってみましょう。過去の経験上、こういった「唖然として言語化できない」作品は3種類以上の異様な要素が結合していることが多いのです。それで、キンプリはおそらく「オーバーな演出」「アイドル」「BL要素」の三点が混ぜ合わされた結果、言語化不可能なアトモスフィアが生まれているのではないか、と考えました。