【プロ野球】西武に地の利?”寒冷戦”に持ち込んだ開幕戦を検証 (1/2ページ)

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好スタートを切ったといえる西武ライオンズの2016年シーズン。田辺監督の思惑はいかに?
好スタートを切ったといえる西武ライオンズの2016年シーズン。田辺監督の思惑はいかに?

 使い慣れたフィールドやマウンド、そして多くのファンの後押しなどがあるため、ホームグラウンドには地の利があると言われる。今季の開幕戦を本拠地で迎えた西武は、「寒さ」を味方につけようとした。春先の西武プリンスドームではまだまだ寒い。そんな環境での試合を優位に進めるために、「寒さに強い選手」を起用したのだ。

 田辺監督が明言したのは、岩手出身の菊池雄星と八戸大出身の秋山翔吾の2人だったが、出場選手の出身地や出身校の所在地を鑑みると、かなりその作戦を重んじたと勘ぐりたくなる。結果的には11年ぶりの開幕戦サヨナラ勝利となる白星を挙げることができたわけだが、この作戦はどれだけ試合ないように影響したのか……。検証してみたいと思う。

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■なかなかの活躍を見せた中心選手

 まずは田辺監督も認める「冬男」からチェックしてみよう。

 開幕投手の菊池雄星は、岩手県盛岡市出身で高校も同県の花巻東高。試合前に「もっと寒いところで投げていたので大丈夫です」とコメントしたていものの、6回2失点で防御率1.50(被安打7)と及第点の内容だった。

 昨季、安打数日本記録を打ち立てた秋山翔吾は、出身は神奈川県横須賀市だが、青森県の八戸大に進学。そこで寒さへの耐性がついたのか、開幕戦では2打数1安打3四球とリードオフマンの仕事を果たした。

 ここまでを見ると、この作戦は成功したかに見える。

■期待に応えられなかった下位打線だが、フタを開けると…

 しかし実のところ、下位打線にも寒冷地に縁のある選手を起用していたのだが、彼らは軒並み結果を残せなかった。

 6番坂田遼は、北海道の帯広市に住んでいたことがあり、その後、函館大に進学し同大初のプロ野球選手になるほど活躍していたが、開幕戦では4打席で1四球のみという結果に。

 7番山川は、南国・沖縄県出身ではあるが、岩手県の富士大に進学。そこで大学日本代表の4番を務めるまでに成長したことから、寒冷地の水が合っていたと思われたが、結果的には4打数でヒットなし。

 9番の外崎も、山川と同じ富士大で、さらに青森県出身ということから寒さに強いと思われたが、金子の前に完全に沈黙。3打席目で代打を出されてしまった。

 よもやの苦戦の理由なのかもしれないが、相手が大エースだけに致し方ないところもあだろう。それに金子も、新潟県に生まれ長野県に引っ越したという経歴の持ち主であり、バックボーンから見ると相当寒さに強そうだ。

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