里崎智也(元ロッテ)&仁志敏久(元巨人)が語る「打順は固定すべきか否か?」打順討論 (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

1番以外の全打席で本塁打を放った里崎智也氏と、鋭い分析で打順論を語った仁志敏久氏
1番以外の全打席で本塁打を放った里崎智也氏と、鋭い分析で打順論を語った仁志敏久氏

 プロ野球の醍醐味のひとつに、打順をどう組むか、がある。試合後の首脳陣コメントなどを聞くと、たまに「打順のつながりが悪い」「チャンスでもう1本が出ない」といった内容を耳にするが、そのつながらない打順を決めたのは監督であるはず。結果を嘆くだけでは、チーム力の改善は見込めないだろう。

 そんな打順を巡る議論でいつも話題になるのが、不動のオーダーがいいのか、猫の目打線がいいのか、という命題だ。プロの世界は結果が全て。勝てるのではあればどちらが正しい、というものはないのかもしれない。ただ、実際にプレーする選手にとって、どちらがやりやすい、というものはあるはずだ。

 実は先日、オンラインコミュニティ「乾杯!ほろ酔いプロ野球部」主催のイベント「里崎智也のプロ野球語り呑み」の第1回イベントが開催され、この「打順議論」が展開された。本稿では特別にその模様をレポートしたい。

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■打順が変わると、ルーティンに影響が出る

 プロ野球ファンが交流し、憧れの名選手と実際に会って、呑んで、熱い野球談義を交わすことのできる場。それが「乾杯!ほろ酔いプロ野球部」だ。今年からは現役時代、「ロッテの頭脳」として扇の要を担った里崎智也氏が部長を務め、より深いファンとの交流イベントを展開している。

 その目玉企画ともいえるのが4月から始まった「里崎智也のプロ野球語り呑み」。4月21日、記念すべき1回目の“語り呑み”が行われた。その中で、「僕は、打順は決まっていた方がいいと思います」と打順固定論を推したのが、ゲストの仁志敏久氏(元巨人ほか)だった。

「選手にはそれぞれ、試合に臨む上でのイメージ作り、ルーティンがあります。でも、極端にいえば1番と9番では打席に立つまでの時間が全く違います。1番と2番でも、似ているようで全然違います。打順が変わるとルーティンに影響が出るので、結構大変です」

 仁志氏の考えは打順に留まらず、“野球そのものの見方”にまで発展した。

「打順だけじゃなく守備位置もそう。セカンドとショートも似ているようで全然違います。でも、野球人のほとんどが、自分のやってきたポジションや打順からしか野球を見ていません。4番をずっと打っていた人は、1番や2番の気持ちがわからないし、セカンドだけを守っていた人はショート、サードとの違いがわからない。打順をクルクル変えてしまうと、試合に入りにくい人は少なからずいると思いますよ」

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