「大谷翔平より菅野智之!」メジャーが本気で狙う“巨人のエース” (3/3ページ)

日刊大衆



「現実的には、巨人がポスティングによる移籍を認めていない以上、しばらくの間は不可能です」(スポーツ紙デスク) これまでに巨人の支配下選手で、ポスティングという手段で海を渡った選手は一人もいない。松井秀喜、上原浩治、高橋尚成といった面々も全員、海外FA権を取得してからメジャーに移籍しているのだ。現行のシステムでは、国内で9シーズンの出場選手登録がなければ海外FA権を取得できない。プロ4年目の菅野は、巨人にいる限り、メジャー行きは早くても2022年からになる。「そのとき、菅野は31歳。正直、これは厳しいですね。30を超えた投手に対するメジャーの目はシビアですから、たとえ行けたとしても、20代で行く場合と比べれば、かなり安く買い叩かれるでしょう」(前出の福島氏)

 菅野が若いうちにメジャーに挑戦するためには他球団への移籍しかない。「ですが、なにせ菅野は1年浪人してまで巨人入りした生粋の“G党”。国内移籍は考えられないし、球団も手放さないでしょう。そもそも、三十路になってから低年俸を受け入れてまで挑戦するほど、菅野自身に、メジャー志向があるわけでもない。生涯巨人で……となる可能性もあります」(前出の専門誌記者)

 だが、ここで菅野の将来に大きく関わってきそうなのが、17年に開催される予定の第4回WBCだ。当然、日本代表・侍ジャパンのエースとして、菅野はマウンドに立つことだろう。「松坂、田中、ダルビッシュ、岩隈。WBCでエースとして投げた投手のほとんどが、その後、渡米しました。当初、海外移籍に興味を示していなかったダルビッシュや田中の海外志向に火をつけたのもWBC。本場のスタジアムで、世界の一流選手を相手にした投手が、国内で我慢できなくなるのは当然です」(福島氏)

 有望選手の見本市であるWBCで活躍すれば、メジャースカウトの接触も激化するとみられる。「加えて、大谷が先に海を渡ったりしたら、菅野の対抗心はメラメラ燃えてくる。その熱い気持ちが、ポスティングを認めない巨人の姿勢を変えてしまう可能性もありますよ」(前同)

 一方、巨人OBでもある橋本氏は「巨人がポスティングを認める可能性は低い」としながら、海外FA権取得後に30歳を超えてから渡米しても、菅野は十分活躍できるとみている。「上原を見れば分かるように、菅野ほどのコントロールがあれば、30を過ぎてから渡米しても、5年や10年は十分、メジャーで活躍できます。菅野の持つ総合力は、それだけ質が高いんですよ」(橋本氏) 若武者・菅野がバッタバッタと大リーガーをなぎ倒す姿も見てみたい気もするが……。いずれにせよ、巨人のみならず“日本のエース”としての自覚が出てくる来年以降、その動きに要注目だ。

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