なぜ視聴率が急降下?嵐・松本潤の『99.9』が抱える最大の盲点 (2/2ページ)
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99.9─刑事専門弁護士─
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とはいえ、一部視聴者の評価に陰りが感じられる。その要因の一つが、放送内に差し込まれる、笑いを狙った小ネタだ。
ドラマ開始時の4月は、深山のパートナー・明石達也役のラーメンズの片桐仁(42)が、作中で“土下寝”や“目を開けたままの睡眠”、片桐制作の粘土細工「カレイPhone 6 Plus」などを披露して話題になった。そんな影響もあってか、ここ最近の回では深山の住む飲食店に顔を出すアフロヘアーの知り合いを二人増員したり明石にコントを展開させたりするなど、コミカルなネタがいくつも差し込まれているのだ。
しかしSNSやネット掲示板を中心に、それら小ネタに対して「つまらない」「しつこい」とウンザリする視聴者が微増している様子。それでも、公式サイトでは深山らが口走る親父ギャグを募集するなど小ネタ作りに精力的だ。
「肝心の事件を追求するメインストーリーが、1話や2話より切れ味がにぶくなってきた印象もあります。小ネタに走りすぎず、足を使った捜査が得意な松本さんと法人企業などに強いコネクションをもつ香川さんの関係性を生かすことに集中するだけで十分だと思うのですが」(報道関係者)
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次回の放送は5月29日。クライマックスに向けて、ストーリーを盛り上げて視聴率を回復させていくことができるのか? それとも新しい小ネタがヒットして話題作りに再び成功するのか……?
- 文・橘カイト(たちばな・かいと)
- ※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。