最大の戦犯はフジ?”低視聴率男”福山雅治がブランド失墜で岐路に (2/2ページ)

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■月9ワーストでオワコン化の声…戦犯はフジとの指摘も

 だが、その一方で「むしろ福山は被害者」との意見もある。

「とにかく脚本とストーリー展開がヒドく、耐えきれずに途中で見限ってしまった視聴者が多い。当初は藤原演じるヒロインの”吃音”の治療が物語の中核となり、親友の結婚式でスピーチをすることが大きな目標として描かれた。ところが、途中から喉に悪性腫瘍が見つかって、そちらの治療がメインになるという散漫でグダグダな展開でした。終盤は異常なスピード展開で、最後まで回収されなかった伏線も多く、人物設定や脚本が破綻していた感が否めません。また、藤原は思った以上に高い演技力を発揮していましたが、いかんせん知名度不足。これでは誰が主演しても視聴率は取れなかったでしょう」(テレビ誌編集者)

 ドラマ内容でも出演者でも数字を稼げないなかで、結婚直後の福山ひとりに頼りきりとなれば、「月9ワースト」は当然の結果だったといえるのかもしれない。

「様々な失敗要因がありますが、とりあえず主演に人気者を据えておけば視聴率を稼げるとカン違いしたままのフジテレビが最大の戦犯でしょう。時代錯誤な上層部と世間のズレが露呈したに過ぎません。たまたま福山の主演でワースト記録が出てしまいましたが、そもそも月9は誰がやっても失敗続き。いまだにトレンディドラマ時代の感覚で作品を作っているフジでは視聴者の心をつかむのは難しい。今作の失敗で『月9ブランドが傷ついた』という声がありますが、むしろ看板を傷つけられたのは福山の方かもしれません」(前同)

 フジの無策が根本にあったとはいえ、福山のブランド価値が急落してしまった印象は否めない。このまま本当にオワコン化してしまうのか、大ヒット作『ガリレオ』(同)のような作品を再び生み出すのか、大きな分岐点となりそうだ。

文・佐藤勇馬
※個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、ネットや携帯電話の問題を中心に芸能、事件、サブカル、マンガ、プロレス、カルト宗教など幅広い分野で記事を執筆中。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など多数。
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