SEALDsのフジロック出演に賛否…中国人が考える”政治と音楽”とは? (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

 以前、僕の知人が「ASIAN KUNG-FU〜」のオフ会の参加者たちに質問したところ、ほぼ全員が後藤氏の政治思想に影響を受けておらず、中にはSEALDsの否定、集団的自衛権支持など後藤氏とは真逆の意見を唱えている人もいたそうです。これは音楽ファンの大半がアーティスト側に政治思想を求めていないこと、彼らの政治活動は無意味なものであることの証明だと思います。

 上述の知人の話によると、日本には後藤氏以外にも反戦・反体制を訴える音楽アーティストが数多く存在するそうです。その理由は現在でも世界中のアーティストから崇拝されるジョン・レノンの影響によるものではないかというのが知人の見解です。しかし「イマジン」の歌詞を読めばわかるように、ジョン・レノンの平和思想は共産主義的なもので、僕は賛同できません。「Little Lenon」(レノンの追従者)たちの活動は日本の将来を「Wonder Future」(夢見る未来)にしないと僕は思います。

著者プロフィール

漫画家

孫向文

中華人民共和国浙江省杭州出身、漢族の33歳。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画誌の新人賞も受賞する。近著に『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)など。

(構成/亀谷哲弘)

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