【プロ野球】25年ぶりの優勝に現実味…広島カープファンの不安とは? (1/2ページ)

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現実味を帯びてきた優勝に対する広島ファンの不安とは?
現実味を帯びてきた優勝に対する広島ファンの不安とは?

 広島の快進撃が止まらない。6月29日には、34年ぶりの11連勝を達成。7月5日現在2位と10.5ゲームの大差をつけ、独走態勢に入った。

 さすがにここまでくると、25年ぶりの悲願を確信せずにはいられない。しかし、広島ファンは、そう簡単に優勝を確信できない。20年前に味わったトラウマがあるからだ。

 1996年、広島は7月時点で首位を独走しながら、巨人に逆転優勝を許してしまった。当時の巨人・長嶋茂雄監督が高らかに「メークドラマ」と謳った、あの大逆転劇のことだ。

 20年前に負ったこのトラウマのせいで、広島ファンは優勝が決まる日まで不安をぬぐえないのである。

 しかし今季は、戦力も環境も野球そのものも大きく違う。1996年と今季の広島を比べることで、今季の優勝の可能性を探ってみたい。

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■酷似!? 1996年と今季の広島

 シーズン中盤まで首位を独走した1996年と、今季はよく似ている。そんなことがまことしやかにはささやかれている。

 どこが似ているのか? 1996年も今季も、特徴は打撃力が売りの「攻撃型チーム」なのだ。1996年の打線は「ビッグレッドマシン」と呼ばれ、球団史上屈指と語り継がれる最強打線。今期の打線はその再来か? ともいわれている。

 そんな類似点があるからこそ、不安にかられても不思議ではない。そこでまず、1996年と今期の打線をみてみたい。

《1996年の打線》

主力選手
緒方孝市 打率.279 23本塁打 71打点
正田耕三 打率.235 2本塁打 35打点
野村謙二郎 打率.292 12本塁打 68打点
江藤智 打率.314 32本塁打 79打点
前田智徳 打率.313 19本塁打 65打点
ロペス 打率.312 25本塁打 109打点
金本知憲 打率.300 27本塁打 72打点
西山秀二 打率.314 3本塁打 41打点

控え

町田公二郎 打率.308 9本塁打 23打点
浅井樹 打率.339 6本塁打 28打点
高信二 打率.256 0本塁打 8打点

《2016年(7月上旬)》

主力選手
田中広輔 打率.269 7本塁打 19打点
菊池涼介 打率.309 8本塁打 40打点
丸佳浩 打率.292 10本塁打 53打点
ルナ 打率.286 2本塁打 18打点
エルドレッド 打率.319 16本塁打 38打点
新井貴浩 打率.313 7本塁打 55打点
鈴木誠也 打率.312 11本塁打 43打点
石原慶幸 打率.147 0本塁打 4打点

控え
松山竜平 打率.294 6本塁打 26打点
安倍友裕 打率.281 3本塁打 20打点
下水流昂 打率.357 3本塁打 11打点
小窪哲也 打率.220 1本塁打 5打点
會澤翼 打率.217 3本塁打 12打点

 1996年の打線は、チーム打率.281(リーグ1位)、162本塁打(同2位)、670得点(同1位)。3割打者が5人、20本塁打以上が4人と、驚異的な破壊力を誇った。対して今季は、リーグ1位のチーム打率.268だが、パワー不足は否めない。

 しかし、1996年の打線には懸念があった。主力と控えの実力差大きく、選手層が薄かったのだ。その事実はあまり知られていないが、懸念は主砲・江藤智が離脱して明らかとなった。

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