吉田豪インタビュー企画:渡辺淳之介「BiSのメンバーのなかで一番成功してるのは僕なんで(キッパリ)」(3) (3/4ページ)

デイリーニュースオンライン

■悪口を言うとバカに見えるし、信頼されない

──それぐらいボロボロだったグループが横浜アリーナまでいって、渡辺さんがいま自分の本を出すまでになってるのが単純にすごいですけどね。

渡辺 ホント、必然だった気もしますし、偶然だった気もするんですけど、とにかく自分を売るということに関してはブレてないので、自分に損か得かでしか動いてないんです。そこはBiSの元メンバーたちは視野がすごく狭かったんだろうなと思うんですよ。僕は統括して見なきゃいけない立場だったのもあるんですけど視野が広かったので、どうやったら損か得かを考えてきた。たとえば去年の『TIF』にBiSHが出られなくなりました(観客が暴れすぎて出演がキャンセルになった)けど、僕たちは「ありがとう」しか言ってないんで。そういうことだろうなと思うんですよね。

──わざわざそこで悪口を言う必要はない、と。

渡辺 それを言っちゃう人がいま多いと思うんですよ。人を食ったみたいな感じにしたほうが頭よく見えるのに、残念だなって。そこをホントに赤裸々に書いちゃうアイドルの運営もいるじゃないですか。なんでそこ書いちゃうんだろう。笑顔で送り出してあげようよ、みたいな。俺は言わないっていうのが自分のスタンスで。そこがファンからするとすごく信頼してくれた部分なんじゃないかなっていう気はしてるんですよね。悪口を言うと信頼されないと思うんですよ。それは全部狙ってやってるんで、嫌なヤツなんですけど(笑)。

──問題あるはずの人なんですけど、そのへんのバランスがうまいというか。

渡辺 そうだと思いますね。僕がうまいのはそこなんでしょうね。もちろん悪口は言いますけど、表立ったときはポジティブな話しかしないっていうのが一番なのかなと思っていて。

──ボクも、どれだけ揉めた相手でも悪口は言わないのがモットーなんですよ。

渡辺 悪口を言うと絶対的にバカに見えるんですよ。感情論になった瞬間にどっちもバカになっちゃうんで。僕もいろいろ言われて、たまに言い返すときあるんですけど、それもどうやってポジティブに持っていこうかなっていうところで考えてますね。

──最近、女子大生刺傷事件絡みでフジテレビでコメントして、全然違うことが放送されたことがあったんですけど、それをフジテレビ批判として利用しようとする人が多いのがすごく嫌で。ボクはフジテレビを批判する気もないし、「ボクの言ったこととは違いますよ」って説明しただけで。

渡辺 あのときBiSHにも、めっちゃコメント依頼きたんですよ。全部断ったんですけど。BiSだったら全部ホイホイ受けてたと思うんですけど。「でもウチの番組、視聴率ありますよ」とか言ってきたんで、「僕たちそういう過激なこととかやってないから。代わりにBiSの誰か出しますよ」って言ったら、「いやBiSHさんがいいんです」って。

──いまだにBiSのハグ会とか話題になったりしますからね。

渡辺 そうなんですよ。こっちとしては全然うれしいんですけどね。話題にしてくれることによってBiSHがきれいに見えるから。

──ダハハハハ! いまはそういう汚れた活動をしなくても大丈夫なぐらいになりましたよって(笑)。

渡辺 そういうところもあるんで、僕的には最高のマッチポンプ(笑)。

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