【プロ野球】1週間で3度メモリアルを粉砕した”ヒール中日”のメッセージ (1/2ページ)
「今日だけは勝たせて欲しい! 明日は負けてもいいから」と、願ったことがあるファンは多いのではないだろうか。
しかし、そんなファンの思いも虚しく、相手チームのメモリアルな日に勝ちを積み重ねていくチームがある。
それは中日ドラゴンズだ。
7月6日から7月11日にかけての6日間、中日の成績は3勝3敗だったが、その3勝全てが「相手チームの特別な想い」が宿った日だった。そんなメモリアルな日にことごとく勝利した「ヒール中日からのメッセージ」を考えてみた。
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■7月6日・広島戦/黒田の「リーチ一発200勝」をストップ
6月29日に日米通算199勝を挙げた黒田博樹が、次の登板となる中日戦で「リーチ一発200勝」達成。それが広島ファンの願いだった。偉業達成の瞬間を目にするため、中日戦が行われる金沢の地に遠征したファンも多かったに違いない。
しかし、偉業達成を目前にした黒田と、ファンの前に立ちはだかったのは中日だった。
黒田に対し中日打線は6回までに3点を奪う。7回表には黒田へ代打が送られる。ここで逆転とはならず、黒田の200勝達成はお預けとなってしまった。
麻雀をやる方ならおわかりだろう。リーチ一発のあがりは決まりそうで決まらない。「世の中そんなに甘くない」という中日からのメッセージだ。