ぼんやり時間が脳にいい!電車内でゲームしても何も悪くない理由 (2/3ページ)
草原で寝転んだり温泉に浸かったりする代わりに、タブレットでゲームをするとは、意外過ぎる発想ではないでしょうか?
ただしゲームといっても、一時期流行した脳をトレーニングするようなタイプのものではないだそうです。
また、世界征服を企む敵と戦い続けたり、迷宮を探検し続けたりするためにプレーヤーとして成長し、さまざまな決めごとをおぼえ、戦略を練らなくてはならないような複雑なゲームでもないのだとか。
かつては長時間拘束されるタイプのゲームにハマり、起きている時間のほとんどすべてをつぎ込んだことが著者にはあるそうですが、そんな経験を持ってしても最近のゲームは複雑すぎ、わからないことが多いのだといいます。
はじめたとしても、悶々としながらスタート地点に佇むことになるだろうから、脳は休まることがないわけです。
ちなみに余談ですが、そんななか、新版になってもさほど難易度を上げない任天堂の『ゼルダの伝説』シリーズは評価に値するそうです。
■予定調和的なゲームでぼんやり
しかし、将棋やオセロのように、コンピュータや対戦相手と真剣勝負をするようなものもしないのだといいます。
その理由は、著者がビジネスを対戦型ゲームだと思っているため。つまり実際に対戦型ゲームをはじめたら、つい本気になってしまって「間違いなくぼんやりできない」というのです。
そこで著者が移動中や待ち時間にしているのは、まず『Hidden Object Games』と呼ばれるジャンルのゲームなのだそうです。なかでも好ましいのは、一枚の大きなイラストのなかに潜んでいるアイテムを探すタイプ。
と聞くと思い出すのは、樹木のシルエットのなかに隠されている動物を探すような昔ながらのゲーム。しかし、それよりもずっと単純だというのです。
なぜなら、画面になにが隠れているのか、文字でヒントが表示されるから。そのため、文字を見ると反射的に手が動くというわけです。
正直なところ、そう説明されても、なにが楽しいのかわからない部分はあります。
でも、予定調和的に身をまかせることは、思いのほか快適だというのです。