これで生産性と収入が2倍に!物事をシンプルにする「7つのR」 (1/3ページ)
『大切なことだけやりなさい』(ブライアン・トレーシー著、本田直之監訳。片山奈緒美訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の原書は、アメリカでもっとも著名なスピーカーのひとりであると同時に、ビジネスコンサルタントの権威としても著者が2001年に出版したベストセラー。
そして本書は、2009年に実業家・本田直之氏の監修のもとで刊行した翻訳版を、さらに新装改題版として刊行したものです。
展開されているのは、「半分の労働時間で生産性と収入を倍にできる」という考え方。
きょうは「シンプルであること」の重要性を説いた第3章「すべてをシンプルにせよ」から、「シンプル化のための7つのR」をご紹介しましょう。
■1:「よく考える(Rethinking)」
やるべきことが山積しているのに、あまりにも時間がなくて途方にくれることは誰にでもあるものです。そんなときは手を休め、「もっといい方法がないだろうか?」と自問しようと著者は提案します。
どんな仕事でも、まわりからの抵抗や圧力を感じたり、問題点に気づいたりしたとき、それを無視して前に突き進んではいけないというのです。
だから大切なのは、社外コンサルタントとして雇われたつもりで、現状を査定してみること。客観的に見て、どんな処置をアドバイスしたらいいのかを考えてみるわけです。
広い視野で、なんでも受け入れる心を持つ。そして、いまのアプローチ法が間違っている可能性を真摯に受け止めるべきだといいます。
■2:「再評価する(Reevaluating)」
新しい情報を手に入れたときに大切なのは、「いまのやり方で間違いがないか」を見つめなおすこと。ゼネラル・エレクトリック社の元会長兼CEOであるジャック・ウェルチは、これを「真実の原則」と呼んでいるそうです。
そして「真実の原則」によれば、「自分自身に100%正直でいること」「いつでもその瞬間から現状に合ったやり方で行動すること」、この2つを守る必要があるのだとか。
「以前はこうだった」とか、「こんなはずではない」などと考えてはいけないわけです。