スペシャル対談・田中京×大下英治「今の日本には“田中角栄”が必要だ」(1)息子が見た名宰相の素顔は (1/3ページ)

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スペシャル対談・田中京×大下英治「今の日本には“田中角栄”が必要だ」(1)息子が見た名宰相の素顔は

 好評のうちに最終回を迎えた「田中角栄 日本が酔いしれた『親分力』!!」。今回、その番外編となる特別対談が実現。角栄氏の長男・京氏と連載を執筆した大下氏が、それぞれ「息子」「作家」の目線から、何者にも代えがたい田中角栄の政治家・人間としての魅力を語り尽くす!

大下 僕と京さんは、以前から親しい間柄でね。前に銀座のクラブで京さんと飲んでいる時、「お父さんは、ちゃんと認知をしてらっしゃるからいいですね」と言ったことがある。すると、「認知だったら“田中京”と名乗れない。認知というのは、世の中に秘密で親子であるという事であって、世間に認められた事じゃない。だから、田中を名乗れているのは、実質の籍に入っているからなんだ」とおっしゃってね。

田中 実はその話、最近、法律家に調べてもらったところ、もっと異例なことだったんですよ。

大下 というと?

田中 認知プラス“田中という姓を兄弟共に名乗っていいということを親が認める”という、特別認知みたいなものらしいです。

大下 ああ、そうなの。じゃあ、京さんは田中真紀子の弟として籍に入っているわけじゃないんだ。

田中 ええ。弁護士さんがそういう措置は聞いたことがない、思わず目を疑った、と言っていました。

大下 普通だと、いわゆる“別腹の子”は(母親姓の)「辻」を名乗ることになりますよね。なのに「俺の姓を名乗っていいよ」というのはすごい。そんな度胸のある親は、そうはいないですよ。愛の深さを感じるし、そういう意味では、京さんは実に恵まれていらっしゃいますよ。

田中 当時、参議院議員の野末陳平さんが、国会で「(角栄氏に)愛人がいる」と質問されて、親父が顔をひん曲げまして「あなたにそういうことをね、この政治の場で言われたことは決して忘れません」と返答した、という記事も読みました。親父も戦ってくれていたんですね。

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