​就活で使える! チェス・将棋から学ぶ「戦略的思考」のコツ【学生記者】 (2/2ページ)

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チェスは世界中に多くのプレイヤーがいるため、世界一になるためには、それこそ卓越した思考力や知識量、決断力が必要になります。

■長期的な思考力が勝負を分ける

少し逸れてしまいましたが、グランドマスターは、「アマチュアとプロでは、長期的な目線でゲームを有利に持って行く「戦略」の思考が大きく異なっている」と述べています。これが物語っているのは、格言的に言えば、長期的な考えを鍛えることが勝負を分けるということです。

チェスや将棋はある程度経験を積まなければこの考えを鍛えるのは難しいといわれています。また日常においても、その時の利益だけでなく将来を見据えた「最善の一手」を選択するのはなかなかできないでしょう。先に起こるケースをある程度予想し、それに対して最善策を考えるということを日頃から意識することが「戦略的思考」の入り口になるのではないでしょうか。

■10手先を読む


さて、では将棋やチェスのプロフェッショナルは完全に先が読めているのでしょうか? 将棋において、一人で七冠という空前絶後の偉業を達成した羽生善治さんは、著書「決断力」の中で、「10手先を読むことはできない」と述べています。自分が指す手に対して、相手が予想通りの動きをするケースは少なく、相手の予想外の手を見て、それに対して最善の手を打つという考えが一般的であると言っています。

将棋やチェスは一対一の勝負の世界であり、妥協を許すと相手に踏み込まれて負けてしまいます。プロ棋士は勝ち続けなければ生き残れないシビアな世界に生きているので、彼らからはとても説得力のある「戦略的思考」を学ぶことができます。

現実世界においても、先を完全に予想することは困難であり、不可能といっても過言ではありません。しかしながら、先を完全に見通すことはできなくても、その時の「最善の手」を考えることは、常に意識していていくべきことだと思います。そんな意識を持っていれば、就活を終えて社会に出ても活躍できる社会人になれそうですよね。

<大学生のまずこれステップ>
1.自分がすることは、「長期的に」いい結果をもたらすか? 一度立ち止まって考えてみる!
2.行動や決断で得られる結果をある程度予測してみる!
3.その上で、今できる「最善の一手」を選択する!

文・慶

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