​就活で使える! チェス・将棋から学ぶ「戦略的思考」のコツ【学生記者】 (1/2ページ)

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こんにちちは! 早稲田大学の慶です。
近年、就活やビジネスの現場では「戦略的思考」が必要だといわれていることを聞いたことがありますか? 僕自身も就活がじりじりと迫っている大学3年生。就活情報サイトなどでも「戦略的思考」「論理思考力」などという言葉が頻繁に使われているのを目にします。そこで今回は「戦略的思考」について、チェスを指すときの考え方や、将棋の棋士が考えていることをもとに自分なりに考察してみます。

■戦術(タクティクス)と戦略(ポジション)

僕は昨年9月からドイツに留学していて、ドイツ人に限らず多様な国からの学生と関わりを持っています。さまざまな国籍の学生が集まる中、トランプを取り出し「大富豪やろうよ」や「ババ抜きは?」と提案しても、もちろんゲームのルールを知っている人がおらず……。そこで、これならどの国から来た人でもできるのではないか……とトランプの代わりに持ち出したのがきっかけで、チェスを指すようになりました。今は、夕方にルームメイトと会話しながらよくチェスを指しています。

チェスでは、一手を考える際に戦術と戦略の二通りを考えます。「戦術」というのは、短期的に相手よりも優位に立つために駒を取らせたり、次に指す手を強要したりという技術的なプレーです。一方「戦略」という考え方は、より長期的な目線で、自分のキングを安全にし、相手よりも有利な陣形を作ることだと言われています。

強いプレイヤーは、この二通りの技術を巧みに駆使し、短期的にも長期的にも自分に有利な局面を作り出すことができます。グランドマスター(トッププロ)にもなると、片方が圧倒的な勝利を収めるというケースは少なく、戦略によって相手のキングを徐々に追い詰めてくなど、戦術によって生まれたわずかな差をキープして勝つという拮抗した試合になります。したがって、何か一つでもミスをしてしまうと、その差を守られ負けてしまうという世界です。それを防ぐためにグランドマスターは日々、いくつもの試合を検討し、手を読み、定跡を研究しています。

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