【高校野球】当たり? ハズレ? 昨年の春夏の甲子園を沸かせた高卒ドラ1たちの現在 (2/2ページ)

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■初安打は難産だった準優勝校の主軸

 昨夏、小笠原の東海大相模と決勝を戦い準優勝だったのが仙台育英。そこで「3番・ショート」として活躍し、ロッテに1位指名(2球団競合)で入団したのが平沢大河だ。

 1軍初登録は5月11日。そこから6試合に出場するも、10打席無安打6三振とプロの厳しい洗礼を浴び、無念の2軍落ち。7月30日に再登録さてからも苦難のバッターボックスが続いていたが、8月17日の楽天戦で、デビューから24打席目にしてようやくセンター前に初ヒットを放った。

 それで吹っ切れたか、8月23日まで6試合連続安打をマークし、打点も20日、21日、23日と3試合連続で記録。プロの水に慣れつつある。

 定評のあった内野守備でも、雑な悪送球などで2失策がついているものの、随所に軽快なグラブさばきを見せている。

■甲子園のスピードスターはプロでも駆け回る

 関東一の主力メンバーとして活躍したオコエ瑠偉(DeNA)。昨夏は準決勝で東海大相模に敗れたが、俊足強打の外野手として大いに甲子園を盛り上げた。

 プロでは、球団初となる高卒ルーキーの開幕1軍を果たし、代走や守備固めで起用されていたが、平沢と同様に、打撃では苦労。記念すべき1本目のヒットは、一旦2軍落ちを経験し、再度1軍に昇格してからの2試合目、5月31日の阪神戦。榎田大樹から放った鮮やかな流し打ちでのライト前ヒットだった。

 その後、チーム事情もあって8月4日に再度の2軍行きとなったが、現時点で、1軍で51試合に出場は、高卒ルーキーとしては上々。守備、走塁は計算ができるので、あとは打力の向上が課題か。

■じっくり調整される近未来のエース候補

 ソフトバンクから1位指名(3球団競合)を受けたのが、昨春のセンバツでベスト8まで進出した県岐阜商でエースだった高橋純平だ。

 まだ1軍登板はないが、ファームで「中10日&80球の球数制限」を設け、成長を促しつつじっくり調整中。7月14日に行われたフレッシュオールスターゲームでは、1イニングを投げ最速154キロを計測。オコエを三振に切って取った。その潜在能力から、近い将来のエース候補であることは間違いない。

文=藤山剣(ふじやま・けん)

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