子どもの脳の9割は「6歳まで」に完成!だから大切な毎日の食事 (1/3ページ)
『人気管理栄養士が教える 頭のいい子が育つ食事』(小山浩子著、日本実業出版社)は、育脳から認知症予防まで、あらゆる視点で食のアドバイスを行っている管理栄養士による新刊。
これまでにも食に関する興味深い著作を数多く送り出してきましたが、今回は「育脳」がテーマ。「毎日のごはんが、子どもの脳をつくる」という点に着目しているのです。
■脳が大きく発達するのは6歳まで
「頭のいい子になってほしい」という思いは、親なら誰もが持っているもの。そこで、小さいうちから子どもの教育に熱心に取り組んでいる方も少なくありません。
ちなみに脳の発達という観点からいうと、これは効果的なことなのだそうです。人間の脳はお母さんの胎内にいるときからつくられはじめ、もっとも大きく発達する時期は「生まれてから6歳まで」。
つまり、頭のいい子をつくるため、赤ちゃん期、幼児期に脳に刺激を与える「育脳」はとても大切だというわけです。
■脳も食べものでつくられている!
ただし、かしこい脳を作るためには、学習などの外からの刺激だけではなく、脳細胞がすくすく育っていくための材料も重要。
栄養を内側から与えてあげる必要があるということで、具体的には、いい脳をつくるための栄養をきちんととることが欠かせないわけです。
成長期の子どもは、大人以上に栄養が大切。それは、いまさらいうまでもないことかもしれません。しかし、そこで忘れるべきでないのは、骨や筋肉だけでなく、「脳をつくっているのも食べもの」だということ。
でも著者によれば、そのことを意識している人は驚くほど少ないのだそうです。
■基本は3歳ごろまでにできあがる
脳の成長の時期は、たいへん早く訪れるものだといいます。
脳の神経がつくられはじめるのは、赤ちゃんがお母さんの胎内にいるとき、だいたい妊娠2カ月目ごろから。
そして生まれてからは猛スピードでぐんぐん発達し、3歳ごろまでには大脳、小脳、脳幹という基本構造がほぼできあがるというのです。