エンタメ作家・冲方丁の"DV疑惑"に隠された思惑(1) (1/3ページ)

東京ブレイキングニュース

エンタメ作家・冲方丁の"DV疑惑"に隠された思惑(1)
エンタメ作家・冲方丁の"DV疑惑"に隠された思惑(1)

『天地明察』や『光圀伝』などのベストセラーで有名な売れっ子作家、冲方丁が逮捕・留置されてから1年。事の顛末を記した『冲方丁のこち留~こちら渋谷警察署留置所』(集英社インターナショナル)の出版を記念するイベントが新宿のロフトプラスワンで8/29に開催されるというので行ってみた。事件の真相について、どれだけ語ってくれるのか――。

■事件の第一報と冤罪DV

 2015年夏、作家の冲方丁は奥さんに暴行をはたらいたという容疑で容疑で逮捕され、そのことが大きく報じられた。

「署によると、逮捕容疑は21日午後7時ごろ、東京都港区南青山のマンション敷地内で、妻の口付近を殴りけがをさせたというもの。マンションは自宅兼事務所として利用していたという。妻はあごなどを打ち、翌日、署に相談した」(朝日新聞2015/8/24WEB版)

 これを読んだとき、私は二つの理由から冤罪DVを疑った。誰にでも見ることが出来るオープンスペースで暴力を振るうことの不自然さ。それに加え、私がこれまでに聞いてきた冤罪DVに苦しむ父親たちのケースと経緯がよく似ていると思ったからだ。

 冤罪DVは主に子どもを持つ夫婦間で起こっている。ありもしないドメスティックバイオレンスを主に妻側が行政や警察に相談したり、中には虚偽被害で配偶者を逮捕させたりした後に、子供たちを連れ去ってしまう。行政や警察はしっかりと調べもせず、DVがあったことを前提に女性や子どもを保護したり、公的な手続きなどにおいてその後の生活を優遇したりする。

 一方、DV加害者だとレッテルを貼られた配偶者(主に夫)は大変だ。役所から相手側の居所を教えてもらえなかったり、場合によっては自宅からの退去を命じられてしまったりすることのほか、会社からクビを命じられたり、苦しんだ末に自殺してしまったりするケースすらある。それどころか、連れ去った妻が子どもを殺害したケースも過去にはある。

 そうした深刻な問題が、家庭という、誰しもが持つ可能性のある舞台で起こっている。冲方さんもその犠牲者になるのかもしれない。私は、第一報を読み、そんな予感がしてならなかった。

■連載の開始

 冲方氏のことに話を戻そう。逮捕された後、彼は渋谷署に9日間にわたって留置された。

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