高畑裕太 逆転不起訴も被害者の人権を侵す“釈明FAX”に弁護士・宇都宮健児が喝 (1/2ページ)

アサ芸プラス

高畑裕太 逆転不起訴も被害者の人権を侵す“釈明FAX”に弁護士・宇都宮健児が喝

 婦女暴行の容疑者から一転、不起訴となった高畑裕太(23)。釈放後、代理人が報道各社に送りつけた釈明FAXは、被害者女性の人権を“犯す”内容。その是非を元日弁連会長・宇都宮健児弁護士(69)が喝破!

 女優・高畑淳子(61)の長男・裕太が婦女暴行の容疑で群馬県警に逮捕されたのは、8月13日のこと。映画撮影のため宿泊していた前橋市のホテルの客室で、40代の女性従業員を強姦。右手親指に打撲を負わせた。

「女性を見て欲求を抑えきれなかった」

 と供述し、容疑を認めていた裕太。だが勾留満期の9月12日を前にした9日に一転、不起訴処分として釈放となる。

 グレーを白にしたのは、母の溺愛と言われ、頼ったのは「法律事務所ヒロナカ」。薬害エイズ事件やロス疑惑で有名な「無罪請負人」弘中惇一郎弁護士が率いる事務所だ。釈放後、代理人弁護士から報道各社に送りつけられた釈明FAXには、

〈被害者とされた女性との示談成立が考慮されたことは事実〉

 とある。宇都宮弁護士は「不起訴」が、「無罪」ではないことを強調する。

「検察判断のウエートを占めたのは、示談の成立でしょう。ただし不起訴処分には、『嫌疑なし』や『嫌疑不十分』などの他に、『起訴猶予』があります。犯罪に当たるけど、示談の成立などの事情から不起訴にするということで、今回は起訴猶予ではないかと思います」

 芸能界にも身を置く角田龍平弁護士が続ける。

「強姦致傷罪の場合は、たとえ悪質性が高くても、裁判で事件が公になることを望まない被害者の心情に配慮して、不起訴になるということもあります」

 FAXは、〈一般論として、当初は、同意のもとに性行為が始まっても、強姦になる場合があります〉とし、代理人が裕太からしか話を聞いておらず、〈事実関係を解明することはできておりません〉としながらこう主張する。

〈高畑裕太さんの方では合意があるものと思っていた可能性が高く(略)違法性の顕著な悪質な事件ではなかった〉

 代理人である弁護士が、依頼者の利益を守ることは弁護士規定にもある。

「高畑裕太 逆転不起訴も被害者の人権を侵す“釈明FAX”に弁護士・宇都宮健児が喝」のページです。デイリーニュースオンラインは、宇都宮健児週刊アサヒ芸能 2016年 9/29号法律事務所ヒロナカ高畑裕太高畑淳子エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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