【プロ野球】《2016年カープ通信簿・野手編》神っていた今シーズンの総まとめ。ライターが独断でつけた通信簿 (3/3ページ)

デイリーニュースオンライン

■今シーズンの象徴「神ってる」鈴木誠也

51 鈴木誠也
129試合:打率.335/29本塁打/95打点
通信簿:大変よくできました(5)

 鈴木なくして、今シーズンの広島は語れない。記憶にも記録にも残る6月の2試合連続のサヨナラ弾、リーグ優勝決定試合での連発弾など、文字通り「神ってる」大活躍を見せてくれた。

 打撃のみならず、守備でもゴールデン・グラブを受賞するなど走攻守で魅せた。ニューヒーローの出現にファンは歓喜した。

52 庄司隼人
3試合:打率.000/0本塁打/0打点
通信簿:頑張りましょう(1)

 野球センスの高さは折り紙つきだが、ライバルを押しのけるほどのアピールができなかった。

54 船越涼太
1試合:打率.000/0本塁打/0打点
通信簿:もう少し(2)

 ロッテの伊東勤監督からも高い評価を受けた次世代の正捕手候補。初安打を放ったが、その後はケガに泣いた。

55 エルドレッド
95試合:打率.294/21本塁打/53打点
通信簿:まぁまぁです(3)

 シーズン序盤の大爆発はチームに勢いをつけた。定期的に陥る大不振と、ケガは最早想定内!? だが、当たればホームランという長打力はとてつもない魅力がある。打線にエルドレッドがいるだけで相手投手に与える威圧感は計りしれない。

60 安部友裕
115試合:打率.282/6本塁打/33打点
通信簿:よくできました(4)

 期待のドラ1がついに開花。ルナの負傷でチャンスを掴むと、115試合に出場。チームの主力へと成長した。同世代の田中、菊池、丸、野村とともに「89年(やきゅう)世代」を大いにアピールした。

61 磯村嘉孝
24試合:打率.161/0本塁打/2打点
通信簿:まぁまぁです(3)

 年間を通して1軍に帯同。初打点も挙げた。かつてない経験をし、自身の成長へと繋がるシーズンだった。

63 西川龍馬
62試合:打率.294/0本塁打/3打点
通信簿:よくできました(3)

 初安打が三塁打という衝撃のデビュー、日本シリーズでも安打を放つなど、ルーキーながら確かな存在感を示した。天才的なバットコントロールを見せ、将来的に首位打者を狙える逸材との評価もある。同世代の鈴木誠也とともに、今後の広島を背負って立ってほしい。

 チーム打率.272、チーム本塁打153本はいずれもリーグ1位。伝説の1996年の「ビッグレッドマシン」打線と比べると、数字面でやや劣るものの、質では遜色ない。いや、優勝をもたらしたので、やや上と見てもよいのではないだろうか?

 2016年シーズンの広島野手陣は、全体では「大変よくできました」といえるだろう。

文=井上智博(いのうえ・ともひろ)

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