理想を追い求めた『20世紀最高の自動車設計者』フェルディナンド・ポルシェの生涯 (1/5ページ)

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理想を追い求めた『20世紀最高の自動車設計者』フェルディナンド・ポルシェの生涯
理想を追い求めた『20世紀最高の自動車設計者』フェルディナンド・ポルシェの生涯

photo by wikipedia(CC 表示-継承 3.0)

ポルシェ博士の愛称で今も親しまれるフェルディナンド・ポルシェ。天才的な自動車設計者だった彼の功績は、死後半世紀が経った今も世界をリードし続けています。例えば2016年11月に販売され、大ヒットとなっている日産・ノートe-POWER。その目玉と言えるシリーズ方式ハイブリッドシステムを、ポルシェ博士は第二次世界大戦時に、すでに実用化していたのです。今回はそんな『20世紀最高の自動車設計者』フェルディナント・ポルシェ博士について、生い立ちや名言、彼の残した作品とともにお伝えします。

■フェルディナンドポルシェの生い立ち 才能にあふれた青年時代

1875年9月、ブリキ細工職人であったアントン・ポルシェの次男として、オーストリア=ハンガリー帝国のマッフェルスドルフ(現在のチェコ共和国・リベレツ=ヴラティスラヴィツェ・ナト・ニソウ)でフェルディナンド・ポルシェは生を受けます。長男が早世したため、父はフェルディナンドを跡取りに考えていましたが、ポルシェは電気や機械工学に突出した才能と情熱を持っていました。自力で製作した電源設備で自宅に電気を引いてしまったポルシェを見て、最初は反発した父も最後にはその才能を認めます。父から許しを得たポルシェは1894年、首都ウィーンに移り、ウィーン大学工学部の学生となりました。

大学で学びながら勤めていた電気機器会社でその才能を発揮したフェルディナンドは大学を中退、その後わずか4年で検査室室長に就任します。その頃自動車にも興味を持ち、モーターについての特許を申請するなどしていたこともあり、電気自動車を手がけていたヤーコプ・ローナーに引き抜かれます。これが、自動車技術者としてのキャリアのスタートとなりました。

 数々の功績を残したダイムラー時代

ヤーコプ・ローナーではハブにモーターを搭載する電気自動車「ローナー ポルシェ」を開発、現在のEVに使用されているインホイールモーターの先駆けともいえる技術を採用していました。

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