先史時代の人類が戦ったであろう恐るべき10の動物 (3/6ページ)

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最後の氷河期において人間と洞穴を巡って競合したであろうことを考えると、絶滅した理由の一つは人間なのかもしれない。・6. スミロドン


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 サーベルタイガーとは誤解を与える名である。ネコ科に属してはいるが、トラとはそれほど近くないからだ。

 サーベルタイガーが最初に登場したのは4,200万年前のこと。数多くの種が存在したが、ほとんどは人間が登場する以前に絶滅した。しかしアメリカ大陸で暮らした人間は、スミロドン・ファタリス(Smilodon fatalis)とスミロドン・ ポプラトル(Smilodon populator)という2種のサーベルタイガーに遭遇したと考えられている。大きさはアフリカのライオンに匹敵し、体重はトラ最大の亜種アムールトラほどだ。

 力が強く、自分よりずっと大きなマンモスでも倒すことができた。しばしば待ち伏せからの奇襲を行ったと考えられる。だがネコ科の動物として噛む力は最強ではなく、現生のライオンの3分の1程度と推測されている。代わりにライオンの60度に対して120度も顎を開くことができた。

 噛む力の弱さを補うために、ネコ科最強の前腕の力を発達させた。その力で獲物を押さえつけ、首に牙を突き刺したと考えられている。押さえつけた後、グサグサと繰り返し刺したとする説もある。・5. ダイアウルフ


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 180万~1万年前に生息していた。現生のタイリクオオカミに似ていたが、もっとがっしりとしている。現生するオオカミとしては最大のタイリクオオカミは体長100~160センチ、体重25~50キロであるが、ダイアウルフは体長150センチ、体重90キロほどだった。

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