【少女像】10億円返せば解決?居直りの韓国が陥る”国際的な孤立” (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■中国も!アメリカも!

 まず日韓合意に深く関与した米国。珍しく日本が強気に出られたのも米国というジャッジがいたから。合意条件を守っている日本と守る気が無い韓国では、どちらが米国のメンツを潰したかは明白だろう。今回とは関係ないが、韓国が強く再締結を求める米韓通貨スワップ(2010年に終了)に対しても米国は気乗り薄で、かわし続けている。

 そして長く韓国の宗主国だった中国。パク・クネ政権が反日・反米に舵を切ったのも、<中国頼み>が根底にあった。その中国経済が陰り、米国の求めを拒否できずにTHAAD(高高度防衛ミサイル)の在韓米軍への配備(注5)を決めたことで、両国間は冷めきっている。中国の外交部副局長が訪韓した際に、

「THAAD配備の際には、断交に匹敵する処置を(韓国は)覚悟しなければならない」
「小国(韓国)が大国(中国)の言うことに耳を貸さない(とは)」

 と言い放った、と韓国では報じられている(注6)。

 米国に恥をかかせ、中国の恫喝(これも理不尽だが)を受け、どうせ折れてくると見くびった日本にも手痛い一撃をくらった。いま、韓国が孤立して窮地に陥っていることは明白だ。

「韓国内には、<まず日本との関係改善のために譲歩(注7)すべき>という考えの人もいます。しかし次期大統領選を睨んで、大衆迎合的な極論を言う政治家や市民団体の暗躍が勝ってしまう。国際的な立場や常識を守るより、党派間の争いの方を重要視してしまうのが、悪しき伝統です」(韓国通ジャーナリスト)

 居直りは事態をさらに悪化させる。小さな悪事でも、国の舵取りでも。

(注1)慰安婦像…最近、日本のメディアでも<少女像>と呼ぶ妙な動きが広まっているが、慰安婦像と呼ぶべき。
(注2)対抗措置…駐韓大使と(釜山)総領事の一時帰国。日韓通貨スワップ再開協議や日韓ハイレベル経済協議の中断など。
(注3)思わぬ反撃…これまで、どんな理不尽も無理難題も日本側が折れてきただけに、反撃されるのに慣れてない。
(注4)珍発言…ソースの怪しいものも多い。
(注5)在韓米軍への配備…米国が中国を牽制するため。
(注6)中国高官の発言…中国政府は事実かどうか認めていない。
(注7)譲歩… 譲歩というか、単に約束を守ればいいだけなのだが……。

著者プロフィール

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コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ

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