【プロ野球】中村紀洋、松井稼頭央、筒香嘉智、清宮幸太郎…。歴史の目撃者となった元野球少年たち~甲子園球場編 (1/2ページ)

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歴史の目撃者となった元野球少年たち~甲子園球場編
歴史の目撃者となった元野球少年たち~甲子園球場編

 センバツ開幕までちょうど1カ月。7年ぶりとなる外野芝の張り替えを行うなど、甲子園球場の受け入れ準備も着々と進んでいる。

 今回はそんな甲子園球場をめぐる、ちょっと不思議な「縁」の話をしてみたい。一流選手たちの「甲子園の舞台に立ちたい」と思わせる動機についてだ。

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■バックスクリーン3連発を目撃した2人の2000本安打達成者

 甲子園にまつわる伝説、といえば、1985年の「バース・掛布・岡田バックスクリーン3連発」を思い浮かべる人も多いはずだ。

 この試合を球場で目撃し、のちに甲子園に出場。プロ野球でも大成した人物がいた。1人が中村紀洋(元近鉄ほか)。そしてもう1人が松井稼頭央(楽天)。2000本安打を達成した2人のレジェンドだ。

 中村は当時11歳(小学6年生)。左翼席からこのバックスクリーン3連発を目撃した。この試合をきっかけに「ホームラン」に大きな憧れを抱くようになり、大阪府立渋谷高校では、2年生にしてチームの4番打者として活躍。府立校ながらチームを甲子園に導いたことで話題を集めた。

 一方、松井稼頭央は当時9歳(小学4年生)。大阪出身ながら祖父の代から巨人ファンだったという松井家にとっては悔しい3連発だったに違いないが、「高校に入ったら絶対に甲子園に出る」と心に誓い、名門・PL学園へ。2年春のセンバツで「背番号1」をつけ、甲子園出場という目標を果たした。

■侍ジャパンの4番候補が目撃した伝説の逆転劇

 今や侍ジャパンでも堂々の4番候補であり、シーズンでは三冠王の期待がかかる筒香嘉智(DeNA)。そんな筒香の運命を変えたのが、小学1年の夏に甲子園球場で見た、ある試合だった。

 その試合とは、1998年、第80回を数えた夏の甲子園・準決勝、横浜対明徳義塾の一戦。この試合、横浜は8回表まで0対6で負けていたにもかかわらず、8、9回の2イニングで大逆転。前日のPL学園戦で延長17回・250球を投げていた松坂大輔(現ソフトバンク)がテーピングを自らはがして最終回のマウンドに登る姿はもはや語り種であり、甲子園の歴史に残る逆転劇、といわれた伝説の試合だ。

 この試合を球場で目撃した筒香少年は、「いつか自分も強い横浜でプレーしたい」と、翌年、小学2年生で野球を始めた。当時はまだ体が小さく、野球も決して上手くはなかったという筒香少年が、まさに野球漬けの日々を過ごすことで憧れの横浜高校に入学。横浜対明徳義塾戦を目撃したちょうど10年後の2008年、2年夏に甲子園大会に初出場。準々決勝では1試合個人最多タイ記録となる8打点を挙げる活躍を見せている。

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