【高校野球】部員10名の不来方には銀次(楽天)のいとこが。今センバツ出場のプロ野球選手の兄弟・親戚たち (2/2ページ)
■銀次の従兄弟が21世紀枠で甲子園に!
銀次(楽天)は高校時代に甲子園出場を果たせなかった。今春、その夢を、21世紀枠選出の不来方で1番・遊撃として活躍するいとこ・鷹嘴零志が、銀次に代わって叶えた。
不来方は部員が10人しかいないことや、エースで4番で主将の小比類巻圭汰に注目が集まるが、いとこがプロ野球選手という選手も在籍していたのだ。
身長174センチの銀次と同じく、鷹嘴も162センチと小柄。しかし、銀次譲りのアベレージヒッターで昨秋の公式戦では全9試合に出場し、打率.450(40打数18安打)をマーク。チームトップの打率を誇っており、リードオフマンとしての役割をしっかりと果たした。
センバツ直前の練習試合でも3本の二塁打を放つなど絶好調で本番を迎えた鷹嘴だったが、不来方は初戦の静岡戦で健闘及ばず3対12で敗退。しかし、強豪校に臆しない不来方の爽やかなプレーには大きな拍手が送られ、鷹嘴も8回にヒットを放ち意地を見せた。
■次回はベンチ入りを果たしたい!
ベンチ入りを果たすことはできなかったプロ野球選手の兄弟もいる。
盛岡大付の松本跳馬は松本裕樹(ソフトバンク)の弟だ。今センバツ、高岡商との初戦では大接戦の末に10対9でサヨナラ勝ちを収めた盛岡大付だが、松本跳馬の姿はベンチにはなかった。下級生ということもありベンチ入りは果たせなかったのだ。
兄の裕樹は2年時、2013年のセンバツで2試合に登板。13回1/3を投げ3失点。打っては6打数2安打、打率.333と活躍。チームは3回戦で敗退したものの投打に渡りチームを牽引した。3年夏には故障を抱えながら優勝候補の東海大相模を下す熱投を見せた。
弟の跳馬は兄の裕樹のように甲子園の土を踏むことはできなかったが、夏の大会に期待したい
文=勝田 聡(かつた さとし)