妊娠糖尿病といわれたらどうする?血糖コントロールのための食事療法 (2/3ページ)

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ですが、妊娠糖尿病では、インスリンを分泌する膵臓の働きに異常があり、インスリンをたくさん分泌することができないので血糖値が高いままとなってしまいます。

妊娠糖尿病の原因
妊娠糖尿病になる方は、遺伝も関与しており、糖尿病の方が家族にいる方や肥満、高齢出産、巨大児の出産経験がある方などは妊娠糖尿病となりやすいので注意が必要です。 妊娠糖尿病の症状 お母さんにみられる症状
妊娠糖尿病になり、お母さんの血糖値が高くなると、妊娠高血圧症候群(高血圧、蛋白尿、浮腫のいずれかがみられ胎盤早期剥離や子癇発作、出血がとまりにくくなる、ヘルプ症候群などの症状がみられる)、

羊水量の異常、網膜症、腎症、肩甲難産(分娩時に赤ちゃんの肩がひっかかり、分娩が停止して赤ちゃんが低酸素状態や麻痺が生じることがあります。)などが起こります。

帝王切開となることもあり、お母さんの体にも負担がかかります。

お腹の赤ちゃんにみられる症状
お腹の赤ちゃんは、流産や巨大児、心臓の肥大、形態異常、低血糖、電解質異常、黄疸、多血症、呼吸障害などが合併症としてみられ、重症の場合は胎児死亡となります。 妊娠糖尿病の治療 血糖値コントロールの目標
空腹時100mg/dl未満、食後2時間120mg/dl未満を目標値として血糖値のコントロールの徹底を行います。

血糖値のコントロールを図りながら、赤ちゃんとお母さんに十分なエネルギーと栄養が補えるようにすること、空腹時にケトン体の量が増えてケトーシスにならないようにすること、適正体重の管理が治療の目標となります。

血糖値コントロールの方法
糖尿病の血糖値コントロールは運動と食事が基本となりますが、妊娠時は積極的な運動が行なえないため、食事療法が中心となります。 妊娠糖尿病の食事 一日の推奨エネルギー摂取量
身長から標準体重(=身長(m)×身長(m)×22)を割り出し、BMI(体格指数)(=妊娠前体重(kg)÷身長(m)×身長(m))によって1日の推奨エネルギー摂取量が決定されます。
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